◆平成19年度 全日本女子ユースU18選手権大会 東京都予選 

@8/17 VS フィオーレ武蔵野 5−2◎ 得点者:高橋(4)・成田
朝起きて、HPを更新し、選手へコメントを書き、交代用紙を印刷し、審判費の計算をし、そんなことをしているうちに、もう7時に・・・このままでは、明治神宮に行けない・・・しかし、今日は神様に頼らなくても、勝たなくてはいけない試合・・・そう心に言い聞かせ、新小岩へ向かいました。自分の名前で新小岩私学総合運動場を予約しているので、朝から夜まで、12時間いることになる・・・長丁場です。しかし、自分の名前で借りているメリットも生かそうと、会議室を1050円で1時間借り、ミーティングを行うことにしました。会議室に入ると、椅子が12個しかなく・・・そこで、椅子を4−4−2のシステムどおり並べ、その椅子の上にコメントを書いたサッカーノートを置いて、先発を発表するなんて、マニアックなことをしてみました。せっかくの演出にもあまり反応はなく、やや寒い雰囲気でミーティングがスタートしました。スタメンの発表・・・ベンチ入りメンバーの発表・・・そして各選手の役割を一言ずつ・・・交代要員がいなかったこの1年間、無縁だった監督業務でした。「サッカーは、負けたら監督の責任、勝ったら選手の功績・・・」と、福井師匠(VIDA監督・東京都女子サッカー連盟技術部会長)がいつも言っていることが、重圧としてのしかかるようになりました。関東を経験した高校生を主体でスタートすべきか、技術の高い中学生を起用すべきか、選択を迫られ・・・初戦ということもあり、経験を重要視してスタートはGK以外全員高校生で・・・と決めました。最後に平賀マネのガラガラ声にあわせてお札に祈願・・・15分くらいで話を終え、猛暑のピッチへ向かいました。軽めのアップを行い、いざ試合へ・・・いきなり先制点を許しました。(開始5分)するとDF陣が慌てだし、バタバタと・・・ミスの連発・・・DFを起点に攻撃ができない状態になってしまいました。すぐに高橋の突破で1−1に追いつくも(開始8分)、このままでは、パスがまわらない・・・そこで、草津でずっとセンターバックをこなしてきた松井選手(中2)を起用することに・・・前半16分、活躍していただけに交代させたくなかったジェットの背番号が交代ボードに刻まれたそのとき、ジェットが渾身のシュート!2点目を決めました。ガッツポーズをとるジェット・・・喜ぶ選手・・・そして交代・・・「悪いから交代させたんじゃないからな!」と、声をかけると、本人も得点をとれたことで、終始笑顔・・・富士ワイズでは、ダメで交代させられ、福井工業戦も先発から外され、涙したジェット・・・その悔しさが生んだ追加点だったのでしょう。松井投入直後、高橋の突破で追加点(19分)を奪い、これで勝負はきまったかと思い、足が痛いのに新しいスパイクで登場した坂本を下げ、斉藤選手(中2)を投入。左サイドからの攻撃も増え、文京ペースになったと思った前半終了間際・・・サイドバックがビルドアップしようとして下げたボールが精度を欠き、それをコントロールしたセンターバックもバタバタし、そして1対1で負け、失点。過信としか言いようがない、失点。そしてその直後、いらないファールを・・・これは最悪のパターン。ハーフタイムで修正させ、後半へ・・・後半開始直後、ボランチからのスルーパスで、斉藤ひかりが抜け出す・・・GKと1対1・・・草津でも何度も見た展開・・・するとペナの外で倒されフリーキックをゲット・・・関東大会の慶応戦を思い出す位置・・・江口のFK・・・しかし決まらず・・・後半9分で、流れを変えるために北澤投入(中2)・・・高橋を2列目に置くと、期待通りの長距離ドリブル突破で、後半14分・20分に、立て続けに得点。これで5−2となり、勝負あったと判断・・・岡田・武内(中2)もピッチに立たせることができました。5本のシュートで4得点を決めた高橋選手・・・草津では、決定機に外しまくり、得点できずに苦悩・・・那須合宿・富士ワイズで、徐々に得点できるようになり、本大会で成功率80%・・・今日は、ジェットと高橋に救われました。明日の十文字戦は、個の力だけでは勝ちきれません。神の力も借りるべく、お祈りを・・・

●その他の試合
◆晴海(3)−(1)立川
前半は、立川が攻めまくり、晴海を圧倒。後半になると、徐々に晴海が優位にたち、試合終了間際に立て続けに3得点をあげ、晴海がベスト8進出を決めました。
◆十文字(12)−(0)松原
新チームの十文字・・・1・2年だけで12点を奪えるなんて、うらやましい・・さすが全国ベスト8!
◆飛鳥(4)−(0)チアフル日野
金沢先生不在・・・ベンチも静かな飛鳥・・・何かテーマを決めてサッカーをしているような飛鳥でしたが、なかなかうまくいかず・・・前半は0−0で終了・・・ハーフタイム、金沢監督の申し子川崎コーチも怒りのダッシュ・・・「普通だったら、あんなことしたら疲れて余計走れなくなるけど、飛鳥はあれで気合が入るから不思議ですよね・・・」と、S立学園N野監督・・・しかし、さすがに暑さを考慮してか、ダッシュは1往復だけで終了。「金沢先生なら、きっと10往復だね」と、K際高校、O先生。エアコンの効いた役員室では、そんな話が展開されていました。後半になり、44分小松選手のロングシュートが決まる。しかし、その後も追加点がとれず、終了かと思われたラスト5分・・・立て続けに3得点をあげ、終わってみれば4−0の試合となりました。
◆修徳(7)−(2)さくらガールズ
開始早々、さくらが先制・・・完全にさくらペースで試合がスタート。しかし、徐々に夏の遠征で鍛え上げた修徳が力を発揮し、さくらのDFを翻弄する。修徳の1・2年生も、決定力がある!
◆駒沢(5)−(0)欅SC
クラブチーム同士の戦いは、駒沢が勝利。両チームとも、スピード・技術共にハイレベルでした。
◆村田(4)−(0)野津田
朝7時から市川で練習してきた村田は、開始早々、やや疲れ気味・・・監督のY代先生は、ややハイテンション・・・前半放ったシュート13本のうち、決まったのは1本だけ。野津田のDFは、プレッシャーが早く、さらにGKがうまい。堅守のチーム・・・後半41分、追加点を決めると、ようやく落ち着いた村田イレブン・・・すぐに3点目、4点目を決め、試合終了。


全試合を見て思ったことは・・・対戦したフィオーレもそうですが、クラブチームの中学生の、「サッカーの上手さ」には、驚きました。小学校時代から培われた技術なのでしょうが、こんなにたくさん、東京にはレベルの高い選手がいるのかと、役員室では驚嘆の声・・・「この中で、毎日練習があってももいいからサッカーやりたいと思う子が、どれだけいるんでしょうかねえ」と、技術委員長の福井さん・・・もしかしたら、今日の試合、15分ハーフであれば、立川・フィオーレ・さくらガールズが、高校チームを破っていたかもしれません。そう思えるくらい、技術では中学生の方が完全にハイレベルでした。もし、このクラブチームの選手たちが、メニーナ並にほぼ毎日トレーニングをこなすようになったら、きっと高校チームはかなわないでしょう・・・でも、そうなってくると、東京の女子サッカーはもっともっと発展するかなとも思いました。練習環境の整備・・・これが東京の課題なのでしょう・・・
A8/18 VS 十文字中高 1−0 ◎ 得点者:石川
今日は明治神宮を参拝!久々に参道を歩くと、心落ち着き、色々なことが頭に浮かびました。これが信仰の魅力なのかなと、ふと思ったりもしました。賽銭を入れようと、財布を見ると、1000円しか入っていませんでした。このところの暑さによる氷の大量購入、ボトルカビ事件によるニューボトルや洗剤の購入・・・銀行にも行く暇がなく、所持金1000円・・・しかし、ケチって負けた春の3位決定戦を思い出し、全財産を投入!祈りを捧げました。十文字の多彩な攻撃陣を、復帰間もない宮下に食い止められるか・・・情けない監督は、判断できず、選手に判断を委ねる・・・宮下・高橋・江口が話し合って出した結論は、宮下をセンターバックで起用すること・・・十文字とは、昨年度のリーグ戦2−1で勝利し、今年度3位決定戦で、1−2で破れ、8月の富士ワイズで、2−1で勝っている・・・現2年生にとっては、仲の良い選手がたくさんいるだけに、「絶対に負けたくない」というプライドがあったようです。だから自分たちで守りきるという誓いをたて、ピッチへ。失点するまでは、宮下をDFで起用することに決めました。キックオフとともに、果敢に攻撃する文京・・・突破力のある時田・坂本・守田・高橋が、ガンガン攻め込む・・・前半14分、決定的な場面でGKに倒され、PKをゲット。キッカーは江口・・・ボールはバーの上へ・・・このとき、密かに思いました。「ここで、決めていたら、埼玉平成戦のときのように、安心してしまう。外して良かった・・・」と。しかし、江口のプレーは、どんどんダメになっていき、気持の切り替えに苦しむ・・・そして後半へ・・・すると今度は、十文字の怒涛の攻撃・・・富士ワイズと同じ展開になりました。試合終了が近づいたとき、「あと5分しのいで・・・」というベンチの声・・・「引き分けを考えると負けるぞ!いままでPKを考えて勝ったことは一度もない!だから引き分ければいいなんて思うな!」と、苦言を呈すると、コーナーキックに・・・あと3分・・・江口のコーナーキックは、最高の弾道を描き、石川の頭へ・・・ズドーン!!・・・思わず飛び出しガッツポーズ・・・「集中しろ!」と、声をかけるも、気持が上ずる・・・しかし、十文字の最後のシュートが・・・あと50cmずれていたら引き分けていました。試合終了・・・勝つ気持で臨んだ試合でしたが、本当に勝てるとは・・・選手たちの頑張りに、拍手喝さい・・・そして神様に、心より御礼・・・これでベスト4に進みました。昨年までは、いつもベスト8で終わっていたこの大会で、ベスト4に進めたことは、非常にうれしいことです。関東大会まで、あと1勝となりました。明日の対戦は、成立学園・・・今日も審判をやっていただいた、中野先生率いるチームです。絶対にビデオを分析し、徹底した対策を立ててくるでしょう。「勝てば関東!」という試合をどう戦うか・・・これは文京の方が経験があります。その経験の差が監督の力量の差を埋めてくれれると信じています。明日も元気に頑張りましょう!


本堂への入り口が、ゴールへ見えた朝(左)
お札(中央)を持参して、お参りに・・・平賀一家で作成のお札ケース(右)

試合開始(左)までは、ほとんどの人が十文字が勝つと思っていたでしょう。
PKマークからゴールを見る・・・確かに蹴りにくいかも・・・(中央)
明日の関東決めに備え、芝をもう一度チェックする先生方(右)

成立に0−1で破れ、ショックを隠せない晴海総合大滝監督(左)
自転車でお手伝いに・・・小尾先生(中央)
携帯をドアにはさんで壊してしまい、購入した携帯は私と同じ・・・
「WIN って、文字を左に90度回転させると、3分の2に見えませんか?」と、オトボケながら、勝利を狙う修徳有賀先生(右)でしたが・・・
B8/19 VS 成立学園高校 2−0 ◎(延長) 得点者:坂本・梅田
厳しい試合でした。DFがコネるところと、横パスを徹底して狙われました。そして中央からシンプルに攻めてくる・・・その突破力は、日に日に向上していて、本当に4月と同じチームとは思えないほどの成長を遂げている成立学園に、苦しめられました。シュート数こそ、文京の方が大いですが、決定的な場面は、成立学園の方が多かった前半・・・0−0で凌げたことは、ラッキーだったと思います。後半になり、成立学園の主力選手が負傷退場、その後、文京がペースをつかみますが、シュートは外れまくる・・・昨日の十文字のような状態に・・・試合前に、「昨日の十文字のようになったら負けるぞ!シュートが入らなくて、焦ってしまい、ますます、落ち着きがなくなり、あわててしまう・・・そんなサッカーはしないように!」と、試合前に忠告するも、あまりにも枠を外れる・・・「このピッチはシュートを打っても入らないのが当たり前!だからイライラするな!」と、声をかける・・・試合終了間際、高橋の70mくらいのドリブル突破で、コーナーキックをゲット・・・来た!とガッツポーズをとると、有賀主審は、ホイッスルを・・・延長に突入。すると、宮下が倒れている・・・試合中に、「大丈夫か?」と、聞いたときは、「大丈夫です!」と答えた宮下でしたが、明らかに今日の動きはおかしかった・・・高橋をボランチに戻し、中1三浦に延長20分間を託す・・・草津でも三浦選手は成立戦に出場していたので、本人も自信を持ってやれたようです。そして延長前半・・・高橋から坂本の足元へパス・・・坂本には、「パス禁止命令」と、「シュートはアウトサイドまたはトーキック限定」という約束事を設けていましたが、その言葉を忠実に守り、突破してトーキックでシュート。ようやく先制点。後半終了直前、今度はコーナーキックのチャンス。今日は、石川ではなく、梅田がファーからボレーシュー・・・これで勝負あった!と思いました。正直、今まで負けたことがない相手だっただけに、ここまで苦しめられるとは思っていませんでした。中野先生の手腕と、成立学園の選手の気持に、もう少しで負けるところでした。高校選手権の関東出場決定戦で、小林美咲が負傷して、急造GKになり、ピンチを救った坂本が、U18選手権の関東出場決定戦では、勝利を決めてくれました。延長前に、「サイドハーフとトップを入れ替えてもいいですか?」と、聞いてきた時田と坂本・・・その判断が、文京を関東へ導いたのかもしれません。また、草津カップに参加して、高校生をサポートしてくれた中学生、北澤・松井・斉藤・武内・三浦は、関東出場へ大きく貢献しました。そしてピッチに立たずも、目の前で自分のチームが関東大会出場を決める瞬間を見た中学生たちも、この感動を共有し、これからの練習に、力を入れてくれるようになるでしょう。同会場で、14時45分から行われた、U15ガールズ大会では、全国大会出場の駒沢Aチームに、松井・三浦と次々に得点し、2−0とリードした瞬間、「高校生と一緒に戦いながら、成長したんだなあ」と、痛感しました。(最終的には2−2で引き分けでしたが・・・)今日は、「どうでした?」と聞いてくる人がたくさんいました。きっと文京が勝つだろうと思ってくれたいたのでしょう。本庄第一の日野先生も、「延長まで行ったの?でもスゴイね!高校選手権と2大会連続出場!盆と正月が一緒に来たようなもんだね。人生の運の70%は使ったね!」と、激励してくださいました。那須の合宿でお世話になったVIDAの福井さんからは、千葉の予選で、八千代松陰を9−0で破ったと、連絡があり・・・そして、メニーナの寺谷監督、尚美学園の中瀬監督、昨日勝たせていただいた十文字高校のご父兄の方からも、「おめでとうございます!」のメッセージをいただきました。本当に皆様応援ありがとうございました!第二試合、やたらと落ち着いているY代先生率いる村田女子は、飛鳥を2−1で破り、関東出場を決めました。2年連続で飛鳥を破り、関東進出を決めている村田女子・・・「勝負がかかった試合を村田とはやりたくない!完敗でした!」と、飛鳥の金沢監督も意気消沈・・・富士ワイズで本光寺にお世話になった2校が、関東に出場するとは、まさにお寺の効果も大だったと言えます!神様、仏様、ありがとうございました!決勝は8月24日、村田との対戦です。村田とは久々の公式戦・・・胸をお借りします・・・
関東決めの緊張感は? 修徳高校が会場準備に協力!
いつもは、仲良し・・・今日はライバル 試合前に挙動不審の中野先生
これがY代先生の得意のポーズ・・・
セットプレーのピンチも見ないように
見ないように・・・
中学生は駒沢AとU15ガールズ大会 高校生が中学生を応援!!
C8/24 VS 村田女子高校 1−2 ×(延長) 得点者:時田
関東出場は決定し、プレッシャーのない中、優勝というタイトルを狙う・・・というより、ここまで勝ち上がったことがまぐれだったと言われないように、全国大会出場の村田のイレブンと、炎天下の中、どこまで戦うことができるかを試される・・・それなりにプレッシャーのある決勝戦となりました。前々日の練習試合で負傷したGK佐藤みのりは、前日の診断で出場困難と判断・・・GKは坂本・・・フィールドから坂本がいなくなることは、今の文京には大きなマイナスとなりますが、これも神の定めと、前向きに考え、「今日は、神様のお告げで、坂本をGKにする・・・坂本はスイーパーだと思え!DFの裏へ蹴りだされたボールは、すべて坂本が足で処理しろ!手は使わなくても良い!」と、坂本のノートに記入・・・集合の前に、高3の3人が近寄ってくる・・・「これ、3年生みんなで買いました。これ着てベンチに入ってください。お願いします。」中味をみると、ピンク・・・背中にはKATSUHSIの文字・・・かなり恥ずかしい・・・しかし、変な役職がついて、担任から離れてもう6年以上経つ自分には、すっかり忘れ去られていたような、「高校の教師」というなつかしい感覚を取り戻してもらえるプレゼントでした・・・誕生日や卒業式にクラスの生徒が、あれやこれやと考えて、「え?」と思うようなものを送り、それを担任に着させてみんなで盛り上がる・・・クマの絵が入ったネクタイ、キリンの形状をした帽子、いろんな文字が書いてあるTシャツ・・・担任時代を思い出す・・・「こんなんじゃ気合が入らないじゃないかあ・・・でも、これが文京らしさかな・・・」気合を入れる村田の選手たちを横目に、覚悟を決め、生まれて初めてピンクのシャツを着てベンチへ・・・選手も、ベンチも、リラックスして試合開始・・・3年生のサプライズ企画に感謝・・・スタメンに中学2年生の松井選手を起用し、それ以外は高校生でスタート GK 坂本・DF 石川・梅田・松井・守田 MF 高橋・江口・宮下・時田 FW 成田・原武 Sub 岡田・斉藤・北澤・武内・三浦・・・・・前半、時田がナイスシュート・・・先制点を奪うと、慌てる村田・・・一進一退の攻防が続く・・・ハーフタイム・・・「これで安心して、逆転負けした平成戦を思い出せ!」後半も一進一退の攻防・・・あと5分・・・「優勝の瞬間をビデオにおさめるかあ」昔、ビデオの作成を仕事にしていたこともあった変り種監督は、ビデオカメラを取り出す・・・空にJALの飛行機が見える・・・「1回戦は日本航空かな???」なんて、くだらないことを言っていたそのとき・・・DFが身体を入れて、GK坂本にボールをとらせようとしている・・・しかし、GK坂本はクリアを要求・・・背後から村田のFWがボールを突付く・・・ゴール・・・・最後の最後で同点に追いつかれました。そして延長・・・「頑張れ!」「ここからだぞ!」「相手だって暑いんだ!」「攻めろ!上がれ!」そんな声がスタンドから飛び交う・・・あと少しというところで、同点に追いつかれ、しかもこの炎天下の中、全国大会出場の村田、毎日10時間以上練習している相手に、同等に戦えるはずはない・・・交代カードを早い段階で3枚も切ってしまい、さらに緊迫した試合展開の中、出場をためらう中学生しか残っていない・・・完全に監督の采配ミス・・・選手たちの足は止まり、苦しい表情を見せる・・・「最後まであきらめるな!」と、必死に声を出すキャプテン梅田・・・自由交代であれば、人数ギリギリで苦しい高校選手権関東予選を戦い抜いた、成田・原武・岡田をピッチに立たせたることができた・・・こんなときは、「毎日苦しい練習に耐えてきたことを思い出して、ひとつになって頑張ろう!」そんな浪花節しか策はない・・・中学生も持っている力をすべて出し切って頑張りましたが、苦しいときこそ大切な「声」を出すことはできない・・・見ているのがとても苦しい延長20分間・・・そして後半、一瞬の油断が発生・・・またも同じパターンで、背後から押し込まれ、1−2・・・そこから、またビデオカメラを取り出す・・・「王者村田との差を記録しておこう。現実をしっかり記録して、関東へつなげよう・・・自分のふがいない采配の結果を忘れないように・・・」敗戦のホイッスルの瞬間をしっかり撮影・・・試合後、呆然とする選手たち・・・倒れる寸前の石川・・・選手たちには申し訳ないという気持でいっぱいに・・・そんな中、「先生、次は絶対勝ちますから!」と、駆け寄って誓った選手・・・その言葉に救われ、大井を去りました。U18大会を通して、徐々に中高チームが完成し、成熟していることを感じました。しかし、まだまだ日々のつらい練習を共有し、勝利へ向けてチームがひとつになるというレベルには、達成していませんでした。「村田と互角に戦う」この目標は、70分間達成できたと思います。しかし、90分間は達成できなかった・・・U18関東大会は、40分ハーフ・・・そう考えると、準決勝・決勝で、延長戦を経験できたことは、非常に貴重な経験だったと思います。そしてここで、負けたことが、今後の練習に、絶対にプラスになると、確信しています。「勝ってたら調子に乗ってましたね!」と、笑顔で切り替えた選手たちに、明るい未来を感じました。この大会に出場した中学生・高校生は、本当によく頑張ってくれました。その頑張りは、当初の予想をはるかに上回っています。あと40日で、何ができるかまったくわかりませんが、関東大会では、選手たちに勝利の喜びを感じさせてあげられるように、精進したいと思っています。皆様応援よろしくお願いいたします。
お詫び:床爪克至は、この日、決勝戦であるにもかかわらず、朝、勉強合宿の準備が終わらず、明治神宮を参拝できませんでした。この敗戦の責任は、すべて私の責任であります。選手の皆さん、応援にかけつけてくださった保護者の皆様、卒業生の皆様、申し訳ありませんでした。
U18東京予選決勝・・・大井第二球技場 中2DF松井、90分フル出場
試合直前のY代先生は、心霊写真のよう・・・ OG応援団・・・仲・西澤・徳永・川野・藤本 
常に確認をし続ける選手たち 中盤の魔術師??