U15 2006 戦況報告 (伊藤直哉監督)

@4/16  U15 選手権都予選 VS 八王子アトリース  0−4 ×

今日から全日本女子ユース選手権大会東京都予選が始まりました。3月の後半より練習試合を組み、攻撃・守備の連携とコミュニケーションをとることをテーマにしてきました。「メンバーが足りません・・・でも試合経験を積みましょう」と、確定人数8名で申し込んだこの大会。なんとか10名までそろい、恥ずかしくない試合ができると思った矢先、前週の練習試合(晴海総合高校・日テレメニーナ)の際、攻撃の要である時田選手が負傷し、メンバーは9人へ・・・・相手より2人少ないけれども、一人ひとりが運動力を増やせば何とかなる?!テクニックのある新戦力の中1と、声を出して精一杯チームを盛り上げる中2・3が上手くマッチしてくれたら・・・という気持ちで選手を見ていました。そんな気持ちも、ゲームが始まると瞬時に飛んでいってしまいました。幾度と無く相手選手に飛ばされる中1、パスが回らないゲーム展開、前線にボールが収まることがほとんどない状況で、次第に声も出なくなり・・・FKを決められて0−1、カウンターからの失点で0−2、中盤でのパスカットから裏のスペースをつかれ、流れるようなパスワークをされ0−3、DFGKとのバイタルエリアにボールを入れられてGKが飛び出すも間に合わずかわされて0−4でゲーム終了。為す術なく完敗という感じで終わってしまったゲームでした。でも、収穫もありました。GKの佐藤みのりは4失点はしたものの、相手のタックルで飛ばされるも、ひるむことなく果敢に前に出てファインセーブの連続、たくさんの得点チャンスを未然に防ぐことができました。DF陣との連携のミスでの失点はありましたが、とても頑張っていました。あとは攻撃陣の頑張りに期待します。23日は決勝ラウンドへ進出できるか大切なゲームです。みんなで力を合わせて勝利を目指して頑張ってくれると信じています。応援宜しくお願いします。(伊藤直哉)


A4/23 U15 選手権都予選 VS プレジィール  5−1 ◎

結成から24日・・・記念すべき初勝利・・・

   
(撮影:伊藤直哉・・・・ホームページ用に撮影に専念・・・おかげで試合はなごやかに????)


今日負ければ予選敗退・・・。それだけは避けたいと思いながらミーティングとアップを行い、試合に挑みました。前回怪我のため出場できなかった時田選手が、満身創痍な状況で出場を懇願し、10人でスタートしました。序盤こそ浮き足立っていましたが、パス回しや攻守のバランスとしてはまずまずで、いつ点を取ってくれるかが楽しみでした。左からの浮き球のクロスを斉藤が合わせて先制点をゲット!好発進できてベンチも満足・・・。その後も攻撃の手をゆるめることなく、追加点を取ることができて2−0で前半を終了。後半の目標としては、追加点を取ることと失点無しでした。「あせらずにパスを回して、全員攻撃・全員守備を心掛けよう」という現在のテーマのもと、来週につながる試合ができれば・・・と、期待は膨らみました。時間を経過するごとに、サイド攻撃が功を奏し、得点を重ねることができました。ただ、クリアミスからの失点もあったので、来週は十分気をつけて欲しいです。29日は中学年代のクラブチームNo.1と呼び声が高いSFIDA世田谷と対戦します。現時点での選手の技術・力・モティベーションを試すうえでは、この上ない相手だと思います。結果も大切だとは思いますが、この大会でたくさんのことを経験してくれて、今後のサッカーにつながる体験をしてくれたらいいなと思っています。応援よろしくお願いいたします。(伊藤直哉)


B4/29  U15 選手権都予選 VS SFIDA世田谷  0−11 ×

予選を何とか2位で通過することができ、決勝トーナメント初戦・SFIDA世田谷 現時点での力の差は目に見ても分かるほどであった。でも、負けたら終わりのトーナメント 何が起こるか分からないだけに、サプライズを期待していた。前半のテーマは、シンプルなプレーと抜かれても追い掛けて相手にプレッシャーをかける ということで、最後まであきらめないサッカーを目指して選手を送り出した。せっかく強豪チームと対戦できるのだから、後悔だけはして欲しくないという気持ちが強かったからである。SFIDAの怒濤の攻撃を、坂本や中2の選手を中心としたDF陣が集中を切らさずに力を合わせて頑張っていた。攻撃陣は、まだ怪我が完治していない時田をボランチに据えて、人数をかけないシンプルな攻撃で相手ゴールへ迫ることを心掛けた。数少ないシュートを打てるチャンスがあった中で、あとわずかでシュートが打てる・・・という場面がつくれたことがありましたが打てずに終わる・・・でも、これが今後につながると信じている。後半は、チームの中で点を取りたい選手と守りから攻めようと思う選手に分かれ、また2ラインになってしまったり、そして体力も落ちてしまい裏を取られたり、足を簡単に出してしまい、抜かれたりという不本意な内容になってしまった。やはり、60分間走れる体力と集中力、そしてチームを信頼して自分の力を出し切る気持ちを持つことだと感じた。

For the team(チームのために自分ができること) サッカーとは、自己犠牲を楽しむことができるかどうかを体感するスポーツでもあります。最後まであきらめずに頑張った選手たちに今後の可能性を感じたことがこれからの楽しみに変わったことは間違いありません。これからもご声援・応援宜しくお願い致します。(伊藤直哉)

   


「個人の技術が数倍も勝るチームに対して、組織でどの程度戦うかを考え、チームがまとまれば、次につながる試合ができる・・・何点とられてもいいから、明るく元気に、1点取るつもりで頑張れ!」伊藤監督の言葉をしっかり受け止め、勇気を持ってピッチに向かった。絶対に負けるわけにはいかないSFIDAは、相当な気合を入れて試合に臨んできた。その気合が空回りしてくれて、オープニングに文京が1点取ってしまえば、もしかして、何かが起こるかもしれない・・・そんなことを考えることができるのが、サッカーの楽しいところかもしれない。結成から1ヶ月も経たない中学生たちは、ビビルことなく、チャレンジしていった。中3の坂本・時田には、プライドがあった。U15の年代では、メニーナにも、SFIDAにも、絶対に1対1で負けたくない。そんな気迫が伝わってきた。中2の石島・大塔は、サッカーをはじめてまだ1年も経たない。しかし、必死に声を出して、自分のやれることを忠実に実践した。文京に来て、まだ1ヶ月の中1は、王者SFIDAと戦えることを喜びに感じているかのように、力いっぱいがんばっていた。前半は「ひょっとすると・・・」という期待を持たせてくれる試合展開であった。不運の1点が入ったものの、連続して失点されることなく、前半終了・・・と思ったところで2点目・・・選手たちの頑張る姿に後ろ髪を引かれながら、会場を去り、高校生の試合会場に向かった。伊藤監督から、「後半は9点とられてしまいました・・・体力が持ちませんでした・・・」という試合結果を聞いたとき、「前半を見ることができて、良かった・・・」という、得した気持ちになった。もし、試合を見ずに、スコアだけ聞いたら、「やっぱり差があるなあ」と、思ってしまっただろう。しかし、試合を見ることができて、選手たちの可能性を十分に感じることができた。今回のチームを編成するにあたり、SFIDAの川辺監督には、多大なる支援をいただいていた。中1のほとんどが、川辺監督の紹介で入部してきた選手である。「U15年代を盛り上げていこう!東京のU15年代を、変革していこう!」と、恵比寿で盛り上がってから半年・・・まだまだSFIDAの良きライバルと言えるようにはなっていないが、次回の対戦ではもう少し同士対決が緊迫するように、伊藤直哉監督のもと、チームをつくっていければと思う。何はともあれ、この大会に参加できたことは、多くの方々の協力があったからであり、チームを代表して感謝の意を表したい。(床爪)