ハンバーガー
ハンバーガーという食べ物がある。基本は、丸っこい2枚のパンでハンバーグ(牛肉ミンチ炒め?)を挟んだだけの単純な食べ物である。
これを、外国資本の会社が「手軽、やすい」をうたい文句に日本国中で売っているというわけだ。
僕も、食べる。
ただ、あそこの店に行くと、食事をすると言うことより、友人と話をする、と言う方がメインになっているような気がする。
あのハンバーガーという食べ物は日本で言うと、食べるスタイルから言うとおにぎり、また、具と主食のバランスで言うとどんぶり物に相当すると思う。
ただ、どんぶりは片手でつかんで食べることはできない。おにぎりは、具のバリエーションは多くできるけれど、具が全体の三分の一を占めるおにぎりなんて言うのはいやだ。
そうみると、ハンバーガーというのは主食とおかずのバランスがいい、さらに手軽な食事と言うことがいえる。
実に、日本人が好みそうなパターンである。今まで、こういうスタイルのもがなかったのが不思議なくらいだ。
だから、ハンバーガーというのは見事に日本にマッチして、照り焼き物とか、竜田揚げ物とか日本風な物も登場している(ちなみにこの二つは僕のお好み)。
けど、僕はハンバーガーが家庭の食卓に上る、というのはどうもしっくりこない、と思う。どうように、家族が食卓を囲んでおにぎりを食べる、と言うのも変だ。
手でもって食べられる物、というのは「外出性」を伴わないといけないのではないか。外出というのは小学校の運動会や、遠足、家族のハイキングなど、おにぎりを連想する物でなくてはいけない。
こういう外出にはいつもとちょっと違う会話というのが付き物で、ずっとしていても飽きないような会話なのではないか。
こういうことがあって、僕は時々、ハンバーガーチェーン店で閉店まで居座ってしまうのである(実はこの文章は某チェーン店へのいいわけだったのだ?!)。
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