花見
先週末に花見をした。もちろん桜の花見をした。
僕の仕事場(?)の同僚たちとやった。ま、いたって平和で和やかなお花見だった。それでも、僕は酒宴の輪からはずれて、一人ぼーっと桜を眺めていたりした。
僕は桜というと、写真の被写体というのが先に来てしまって、ゆっくりぼーっと眺めることは少なかった。けど、この日は午前中は桜を撮って、フィルムも無くなっていた。だから、かもしれないけど、「写真に撮る」と言うことはあまり考えずに、ほろ酔い気分でボーっと桜を眺めた。
ほのかに赤みがかった桜が、静かに、咲きそろっていた。ちょっと風があったけどまだまだ、散っていくこともなかった。遠くの小高い丘も、桜が咲いているところはそこだけが、白く輝いているみたいだった。なんか、春だなー、っていい感じだった。
ボーっと桜を見るのは、ボーっとできる環境も必要かなって思った。隣に嫌いな人がいたり、本当に騒いでいるだけの花見に参加しているんだったら、この時みたい感じで桜を見ることはできなかったと思う。
逆に、隣に好きな人や一緒にボーっとする人がいたなら、よりボーっと見られると思う。。僕は、ボーっと桜をみれたから、隣にいたのは嫌いな人じゃなかったな、なんて思う。
そういえば、上野公園で大騒ぎをして花見をするのができなくなったという。確かに、僕がボーっとしている隣で、大騒ぎされたら、嫌だ。けど、上野公園は騒ぎたい人が集まって、騒ぐお花見をやる場所だと思う。
僕は、ボーっと桜を見たいから静かなところで見た。華やかに桜を見たい人、桜のはかなさを楽しみたい人は、自分たちもぱーっと楽しもうじゃないか。そういう人には上野公園は最高の場所だった。そういう人たちの一年に一回の楽しみを、ただ単に「うるさい」と言ってきってしまうのは僕は嫌だな。
来年は、光と桜の競演の夜桜を見てみたいから、そういうところへ行ってみようか、と思っていたりする筆者。
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