歩く

歩く人たち
北鎌倉駅近く
1997.6

 こう、交通機関やクルマが広まってしまうと、歩くことが失われていっているような気がする。僕も電車も車も好きだからあまり歩かないかな、って思う。
 高校へも自転車で通っていたし、その後も近くの駅まで自転車で通っている。雨が降りそうだったり、降っていない限り歩いて駅まで行くことはほとんどない。
 ただ、仕事場が駅からあるいて12、3分はかかるので毎日2キロくらいは歩いていることになるだろうか。
 でも、義務的な歩くって事はちょっとつまらない。僕もできるだけ回りの景色を見ようとか、今日の新しいことはないかな、ってみながら歩いているけれど、それでもあまりおもしろくない。
 でも、たまにしか歩かない所を歩くと、なかなか楽しい。元気になる。
 久々に雨だったので駅まで歩いて日の帰り。雨が上がっていて、しっとりとした空気の中、駅から家まで歩いて帰ってきた。夜で暗いからこの季節の新緑を楽しむ、とまではいかなかった。(ちなみに僕が家と駅の往復に使っている道は徒歩と自転車で違う)
 それでも、八重桜を街灯が照らしていて「あっ、来年は夜桜でも見に行こうかなぁ」と思わせてくれた。
 染井吉野も好きだけど、どこかとげとげしいところがある。八重桜は遠くから見るとぽつんぽつんという感じもするけれど、そばに寄ってみると、ふんわりと柔らかい。これも今年の発見。
 実は、時事写真館に入れたように先週、大江戸線に乗ってきた。そのまえせっかくだからと言うことで、神宮外苑を散歩した。八重桜がまだまだ咲いていてちょっと写真を撮ると(「写真たち」の方に入れます)。
 まえから、八重桜は優しい雰囲気だと言うことを聞いていたけど、いまいちよく分からなかった。今回、カメラをもってだけど、近くに寄ってみて、八重桜の優しさというのがちょっと分かったような気がする。花にもそれぞれ性格があるのかも知れない。
 最初言いたかったことからずいぶん離れてしまった。まあいいか。今週はちょっと変でした。


もどる