修学旅行

修学旅行生
京都を歩く修学旅行生

 この間、秋葉原を歩いていたら中学生だろうか、制服姿の5、6人の集団をいくつか見かけた。ガイドブックを見ながら歩いていたので、修学旅行生だと思う。
 僕ら(横浜の中学)は、京都や奈良に行ったから、逆に京都や奈良の中学生や東北の中学生が来てるんじゃないかな、と思う。

 昔は、全員観光バスに乗ってガイドさんが案内する、と言う形が多かったらしい。僕らの世代は「自主行動」が主で、班ごとに綿密にくんだ日程に沿って、京都の寺社城を巡った。
 他人に連れられてぐるぐる回るよりは、自分たちで作った予定に従って旅行をする方が楽しい。それに、あらかじめ行動を考える分だけ創造的だとも思う。
 でも、自分たちで行動を決める旅行は、修学旅行じゃなくても、この先いくらでもできると思う。
 旅行に行くのは楽しいことだから、みんな結構出かける。こういうときの旅行は、自分たちで計画をするか、自分たちにあったパック旅行を選んだりする。自由な旅行にでる機会はいくらでもある。
 けれど、大人数でまとまって回る旅行は、学校以外ではあまりできない。
 「自主行動」の場合、友人同士でグループを作るから、一緒に回っていても楽しい。それに、よく知っているメンバーで、人数も少ない。そこで起きる出来事、トラブルもどうしても小さい集団の中での物になると思う。
 大きな集団になれば、いろいろな人がいるから、いろいろなことが起こる。全体を見渡さなくちゃいけない部分もある。嫌いな人も多いかも知れない。
 でも、大きな集団ならではの楽しみもあると思う。例え、嫌いな人でもいい部分がポッとでてくることもあるんじゃないかな。

 僕は、大人数ならではのトラブルとか、おもしろさとかを味わうことは大切だと思う。そして、大人数ならではの事を学ばせてくれるのが、唯一学校だと思う。


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