ガラス
最近、ガラスに魅せられている。特に、パイレックスという硬質ガラスがいい。
傷の付いていないガラスをきれいに洗ってやると、肌触りが変わってくる。ガラスが本来持っている水をはじく性質が表にでてくるからだ。きれいになったガラスに、細くした水を流してやると、しっかりと水をはじく。
僕もはじめ、ガラスが水をはじくと聞いたときに「それは本当か?」と思った。それに、実際にやってみてもあまり水をはじいている、と言う感じがしなかった。
これは、ガラスの表面が汚れていたり、傷が付いてしまっていたりするせいで、水をきれいにはじかなくなってしまっているのだそうだ。
水をはじくガラスをみたいなら、比較的新しいガラス製品を用意する。それも、パイレックス(PYREX)というガラスがいい。家庭用品でも、麦茶を入れるボトルなどではこのパイレックスというガラスが多い。
なぜ、パイレックスがいいかというと傷が付きにくく、薬品にも強いからだ。
ガラスをきれいに洗ってやる。トイレの洗剤がいいかと思う。トイレの洗剤で洗った後、よくすすいでから、台所の洗剤で軽く洗ってやるときれいになると思う。
重要なのは最後のすすぎで、よく洗剤を落としてやる。洗剤が落ちてくると、肌触りが変わって、水もはじくようになってくる。
このごろ、僕は水ははじくガラスを見ると素直に「ああ、きれいだなぁ」と思ってしまう。そこには、科学の難しい現象があるのだろうと思う。けれど、見た目にもきれいな事って言うのは、教科書で習ってきたようなこと以前に、物の本質というか、原理みたいな物を示しているような気がする。
なぜ本質なんて事を言うかというと、科学者によると、自然界とはごく簡単な原理によって成り立っている、という。このガラスと水の関係も、汚れや傷という余計な物を除いてやると、水とガラスは独立している、という単純な理論、原理が見えてきているような気がする。
(PYREXは登録商標)
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