F4
ちょっと古いけれど、NikonのF4と言うカメラがある。F、F2、F3の跡を継いだNikonの最高級カメラ。ニコンの最高級機として初めて、オートフォーカスを採用したカメラでもある。最高級と言うからには高いので、とても僕には買えない。買えないけれど、先日借りて使わせてもらう機会があったので感想まで。
まず、持った感想は重い。僕が普段使っているCanonのEOS100というカメラが、だいたい1kgあるのに、その倍以上、2kg以上あった。ただ、ずっしり来るのは存在感がある。それに、重いカメラというのは安定感がある。実際に、手ぶれも減る。
実際、つかってみるとシャッターの切れがいい。といっても、僕もこんな高いカメラを使うのははじめてだからよく分からないけれど。
シャッターボタンを押し込んでから、実際にシャッターが切れるまでの時間とか、シャッターが閉じた後にファインダーに像が戻るまでの時間とか。一こま分の巻き上げの時間とか。こういう、微妙なことがシャッターが素直に切れたなぁ、と言う感覚をもたらしたのだと思う。
実際に、つかったのが動きの速い被写体を追って、何枚も撮らなくてはいけないような状況であった。こういう状況になると、僕のカメラなどとは比べ物にならない。
じゃんじゃん撮れてしまう。
AFの合焦点までの早さも速い。EOSはAFが速いと言うけれど、感覚としてはF4の方が速かった。こう、素直にカメラが反応しくれると、撮る方も撮りやすくて予定本数を上回る写真を撮ってしまった。
高性能カメラ、高いカメラを使えばいい写真が撮れるか? と言う答えにはNOと言い続けてきたし、NOだと思う。けれど、高性能カメラがこうも素直に働いてくれる。それに、信頼感もあることを実感してしまうと、自分でもほしくなってしまう。
いま、NikonからF5というカメラがでている。定価で30万円し、重いので旅行にはつらい。でも、一度は手元にほしいカメラになるのかなぁ。
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