選挙

街頭演説
新宿で最後のお願いをする党首たち(右下)

 先週の日曜日は、衆議院選挙の投票日だった。その前日に、新宿を歩いていたら、某政党の党首たちが声を張り上げていた。それを多くの人が聞いていた。そんな光景を見ながら、投票率がいくら低くなってもやっぱり選挙は、選挙だと思った。

 もう公示日はいつだったか、よく覚えていないけれど、あまり選挙ムードは感じなかった。いつも使う駅は、僕の住んでいるところと選挙区が違うので、演説をしていても通り過ぎるだけだった。日曜日は家にいないので、街宣車が声を張り上げているのも聞かなかった。
 だから、選挙の前日までは、半分選挙のことを忘れてしまっていた。そんな中、投票前日に新宿を歩いていて、党首たちがワゴン車の上から「最後のお願い」をしているのを聞いてようやく選挙であることをはっきりと認識した。
 党首たちがいたのは、新宿の南口だった。普段から人でごった返しているところだ。始めは嫌に人が多いなと思った程度だった。近づいてみると、中心には政治家の人がいて、近くの歩道橋の上や、歩道から多くの人が聞いているのだった。
 場所柄、若い人も足を止めて聞いていたし、熱心な人はメモを取って聞いていたりもした。こういう光景を見ていて、「あ、僕もちゃんと投票に行かなくちゃなぁ」、「少しは投票をする人を選ばなくちゃなぁ」と、思った。
 結果、どこに投票したかは言わない。でも、投票したことは事実だ。自分で選んで投票したなら、結果も当然も気になる。今後日本の政治がどうなるべきだは分からない。けれど、テレビなどで僕の選挙区はどうなったか、「うわさ」の選挙区はどうなったかを見ていった。
 こういうときにも、自分が応援しているところや、投票したところ、はたまた街頭演説を聞いたところがあるとちょっとは楽しみが増える。
 自分の投票がどのようにして、国のあり方に関わっていくのかは、残念ながら分からない。けれど、少しは興味を持って投票をすれば、少しは楽しいこともあると思う。楽しいなんて言ったらおかしいかも知れないけれど、全く無関心よりはいいんじゃないかな。


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