夏休み

高知よさこい祭り
高知よさこい祭り

 いくつになっても、夏休みというと8月31日までと言われるのがしっくりくるような気がする。もう、夏休みもあとわずか。「最後の週末を楽しまなくちゃ」という雰囲気の人や「宿題が終わってない」という人、いろいろなんじゃないかなぁ。

 このホームページは「青空の夏休み」という題名がついている。僕が前に書いた小説に「青空の夏休み」というタイトルを付けた。小説の内容は高校生が夏休みに電車で旅をすると言うものだ。
 スタジオジブリでアニメ化された「海が聞こえる」のイメージにものすごく影響されていて、高知の夏みたいな雰囲気を書きたかった。イメージで書いているうちに、ずっと青空で天気のいいまま、主人公や山や川を見たり、海で泳いだりする物語になった。
 ま、僕の書いた小説だからそんないいものではないと思うけれど、「海が聞こえる」に引きずられているだけあって、雰囲気は僕自身が好きになった。
 青空は僕自身すごく大好きで、写真を撮るときも青空が多く入った写真をよく撮る。けれど、夏休みは正直好きではなかった。小学校の頃、学校が好きで、学校で友達に会うのが好きで、友達に会えなくなる夏休みはあまりうれしくなかった。友達だけでなくて好きな女の子にも会えない夏休みはうれしくなかった。早く終わらないかなぁ、と思っていた。
 今でも40日も夏休みがあったて、好きな女の子に会えなくなるんだったら「夏休み早く終われ」と思うだろう。でも、そんな夏休みも高校くらいになって、友達と旅行に行ったりするようになって好きになってきた。開放的な雰囲気が気に入ってきた。
 今思うと、高校以前、中学の時の夏休みの二日間が大きく影響しているのかも知れない。文化祭の準備と称して、クラスの六人くらいが学校に集まった(ま、この中に好きな女の子がいたわけだ)。夏休みだから、どこかのんびりと、楽しみながら仕事をしたような気がする。

 今になって思うと、夏休みはもっと楽しんでおけば良かったかなぁ、と思う。これから長い夏休みが取れたら開放的な雰囲気を十二分に味わいたなぁ。

*「海が聞こえる」徳間書店刊 氷室冴子著 1993
 高知を舞台にした高校生の恋愛物語。
 1993年スタジオジブリでアニメ化され日本テレビ系で放映


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