秋祭り

神社
地元の神社
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 もともとは、実りの秋を祝う秋祭り。近年、と言うか僕が知る限り、近所で秋祭りが大々的に行われたことがない。祭り好きの僕としては少し悲しく思う。

 僕の住んでいるのは周りにまだ田畑が残り神社もあるような所だ。神社にも、正月であれば深夜から境内を埋め尽くす人が集まる。しかし、同じ神社の秋祭りは盛んではない。
 今年、祭りの日が変わってしまったり、天気が悪かったので、これらの影響もあると思うけれど、今年も秋祭りの人の集まりは今ひとつ。夕方になっても露天のひとつもでない。僕が3時頃に行ったときには、参拝客は4、5人しか見なかった。はでな催しがあるわけでもなく、祭りなのに何で人がいないんだろう、と言う有様だった。
 でも、思い出してみると、僕自身も秋祭りだからと言って神社に行って祭りを楽しむと言うことはしてなかった。
 なぜかというと、僕らの世代(20代)では、神社の祭りに行って楽しむという文化があまりないからだと思う。祭りに行っても、昔からの友人などには会わない。
 それに、秋の実りを実感する機会がない。僕は田畑を耕しているわけではないので、今年は豊作だからから感謝しようとか、不作だから来年のことをお願いしようと言う意識はでてこない。
 こう言ってしまうと、神社の秋祭りには行かなくなってしまう。でも、僕は祭りが好きだ。それに、僕だけでなく多くの人が集まって騒ぐと言うことは好きだと思う。
 例えば、市などが主催したりする市民祭りはそこそこ人が集まって盛り上がったりする。それならそちらだけでよいのか。僕は違うような気がする。もう少し狭い社会で、もっと顔の見える範囲で盛り上がる祭りがあった方がいいんじゃないかと思う。

 具体的にどうしたらいいか、と言うことは残念ながら分からない。でも、僕は今後こういうごく小さな社会で集まり、まとまって行くと言うことがふたたび注目されて、重要になってくると思う。でも、そんなことよりも、僕らが近所の神社の祭りに遊びに行って楽しめたらいいなぁ、と思うのだ。

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