アウトレットモール

アウトレットモール
グランベリーモール(東京都町田市)

 近年、首都圏、それもちょっと郊外に相次いでアウトレットモールが誕生している。安いのはいいことなので基本的には賛成したい。

 アウトレット店はメーカ直営になっていて、工場から商品を直送するなどして、品物を安く売っている。実際に、市価の二割から八割の値段で売られている、と言うことだ。僕はこういう関係には疎いので詳しくは分からないのだが、実際かなり割安感があるそうだ。
 それに、アウトレットモールには様々なブランドの店がずらっと並んでいるのがいい。ただ単に品物が安いだけではなくて、様々ブランドから品物を選ぶことができるという事も、アウトレットモールが受けている点だと思う。

 ところで、郊外型のアウトレットモールはそれまで何もなかった郊外の土地に、突如出現する。そのせいかアウトレットモールは地元から“浮いた”空間のような気がしてならない。
 アウトレットモールは、最近開発されたニュータウンのような所に作られることが多いようなので、地元の商店が打撃を受けたという事はあまり聞かない。でも、逆にアウトレットモールが駅やその周辺の活性化になるか、と言うと、そうでもないと思う。
 確かに駅や通りは活気づくけれど、単に通行人として通り過ぎていく人が増えているだけにすぎない。アウトレットモールの中にレストランやスーパーマーケットさえも入っているので、駅で降りたり、車を降りてアウトレットモールに行って、他の所によらずに帰ってしまうことができる。
 多少は外の飲食店に流れることがあっても街の活性化というのにはほど遠い感じがした。逆に言うとアウトレットモールにも地元の人はそっぽを向いてしまうのではないか、とも思う。

 似たようなアウトレットモールがいくつもできている中で、生き残って行くためには独自性が必要だと思う。その一つに「地元と一体となった」という要素もあると思う。

もどる