学園祭

学園祭のひとこま
学園祭のひとこま

 秋の風物詩のひとつ、学園祭。ちょうど、今、真っ盛りである。僕の通っている大学でも今、大学祭が行われている。

 中学、高校、大学といろいろな文化祭・学園祭を見てきたし、作ってきた。久々に学園祭の一部を作る側にまわって、やっぱり学園祭はいいなぁ、と思った。
 でも、高校以上の学園祭となると、模擬店ばかりのような雰囲気になってしまう部分もあると思う。特に、学校の外から来る人にとっては「食い物屋ばかりでつまらない」と言う感じは否めない。
 学園祭である以上、アカデミック(教育的)な部分もあっていいと思う。もちろん、祭りとして、模擬店は欠くことはできない。その中で、高校であれば、部活ごと、教科ごとの展示、大学であれば研究の発表などもあるべきだと思う。
 やる側にしてみれば、儲かる模擬店は魅力的だし、儲かるという部分をのぞいてもお客さんとのふれあいや料理をすることの楽しみもある。まじめな展示になってしまうと、準備するのもどこかつまらないし、お客さんもあまり来てくれないと言うこともある。
 けれど、せっかくの学園祭なんだから、どこでも盛り上がろうじゃないか、と僕は思う。高校であれば、日頃の生活の集大成としての発表を。特に、文化系の部活の発表がもっと活発になるといいと思う。教科ごとに何かを展示するのは難しいかも知れない、けれど、選択教科などではいい発表も出きると思う(もちろん実際行っている高校もあります)。
 大学であれば、学会とはひと味違った、楽しみとしての発表や、一般の人にもわかりやすい展示が出きると、いいと思う。学園祭の時くらい、いつもの研究を少し休んで変わったことをやるのもいいかも知れない。

 大学のまじめな研究や高校の授業の展示は娯楽的イメージの強い学園祭にはなじまないかも知れない。けれど、「実」のある学園祭にするなら、研究発表が入っていてもいいと思う。逆に、そういう展示があれば、模擬店やライブなんかも引き立つんじゃないかなとも思う。

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