携帯電話

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携帯電話

 数年前から爆発的に普及した携帯電話。僕と同世代くらいの人は90%以上の人が携帯電話を持っているという。一方、電車内などで突然なり出す携帯電話には少し首をひねる。

 5年位前、中高生の間でポケットベルが流行した。その後、PHS、あるいはそれに押されるかたちで基本料金、通話料を値下げした携帯電話が流行した。ポケベルはひとつの流行で終わってしまったが、携帯電話は流行にとどまらず多くの人に普及した。
 携帯はITだとか言われているけれど、僕はそんなことと関係なしに、便利だし「直通電話」であることが大きかったと思う。
 みんなが直通電話を持つと言うことにより、ドキドキしながら女の子の家に電話をかける、と言うこともなくなるのかなぁ、と思うとちょっとさみしい。中学校の頃だったと思うけど、好きな女の子の家に電話をしよう(なんか変な表現)と思った。でも、おやじさんがでたらどうしようか? 等と考えながら電話をした記憶がある。
 考えてみれば一家に一台電話というのも戦後の文化だから、新しい21世紀の文化、一人に一台電話の時代が始まるんだ、と思えばいいのかも知れない。

 けれど、所かまわずかかってくる電話には自分自身、閉口することもある。トイレに行っているときにかかってくるのはやめてほしい(とってもこれはしょうがない)。
 また、他人の着信音が気になる事もある。最近は、メロディーになってそれも和音が使える携帯が増えてさほど嫌ではなくなってきた。けれど、人が多いところで着信音をならすのはやめてほしい。全然違う音でも自分の所にかかってきたと思ってしまうから。
 ひとつ不思議だと思うこともある。電車などで「心臓ペースメーカーが誤作動するおそれがありますので携帯電話の使用はご遠慮下さい」と案内される。もし仮に、こういう事が起きるのであれば携帯電話はそういうところで使うべきではないと思う。
 ただ、心臓ペースメーカーを使っている人は携帯電話を使うな、と言うことなのだろうか、とも思う。なんか、おかしな気がする。「“IT技術”の恩恵にあずかれるのは全国民」なんじゃないのか。


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