忘年会

忘年会
忘年会?
写真で遊びすぎました。ごめんなさい

 今年も残すところあとわずか一週間となった。ともなると、毎年恒例なのが忘年会。今年も終わりだ、来年こそいいことあれ、とばかりに騒ぐことになる。

 三省堂の例解新国語辞典によると【忘年会】とは「年末に職場の人や仲間が集まり、食事をしたり酒を飲んだりして、その年にあった苦労を忘れ、楽しく語り合う会」とある。
 辞書をひいて僕は少し残念だった。というのは、「忘年会とはもともとその年の苦労を忘れるために何かをする会であった。しかし、近年は年末に催す宴会を指す」と言う感じの意味を期待していたからだ。
 僕は、宴会でないと盛り上がれない、というのが嫌いなのだ。盛り上がるべき事は他にも色々あって良くて、ただ酒を飲んで騒ぐ、というのは僕の中でかなり程度の低い盛り上がり方なのだ。
 だから、忘年会というのも他の楽しみ方がないかなぁ、とも思った。けれど、最近は逆に忘年会くらい、宴席でもいいのではないかという感じに変わってきた。
 「ただ酒を飲んで騒ぐ」のではなくてその年の苦労をねぎらう、その年にあったことを楽しく語る、というのであれば宴会忘年会も良しとするか、と思う。
 というのは、ここまで正統的に酒を飲む理由というのは忘年会くらいしかないような気がしてきたからだ(逆に、他の時には他のことで盛り上がってほしいという事もなきにしもあらず)。

 なんで、僕の考えが軟化したかというと、自分が実際に酒の席で盛り上がってしまったからなのだ。歳を取るごとに「酒の席でないと・・・」という雰囲気を感じる事も多くなってきた。そいうものなのかな、とも思う。
 けれど、僕が昔思っていた理想「酒を飲んで酔っぱらうのはろくな人間じゃない」みたいなことからだんだんはずれてきていて、情けなくも思う。もちろん、だんだん自分の考えが変わっていくことは当然だと思う。変わって行くべき事だとも思う。でも、今回のことはそれでいいのかなぁ、と思っている。


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