写真

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 先々週から、今週にかけていつもより多くの写真を見た。自分で写真を撮る側ではなくて、写真を見る側としていろいろと思うことがあった。

 先週、やるべきことが手に着かなくなって、図書館へ足を運んでアサヒカメラを読んだ。普段は写真家の写真を見たり、カメラの記事を読むだけで読むのを終える。このときは月例コンテストの入選作品にも目をやった。
 「アサヒカメラ」のコンテストで賞を取る写真だから、という先入観があったからか、どれもこれもすごい写真に見えてきた。実際、すごいと思う。どの写真も自分に響いてきた。写真を撮っている人の主張がどんどん自分の中に張ってくるような気がした。
 ところが撮っている人はバラバラなので次のページをめくるとまた別の主張、その次のページにはまた別の主張と次から次にいろいろな考え方が僕の目を通して、映像として入ってきた。これには参った。
 もともと、すべき事から逃げているような自分の内面が弱っているときだった。こういうときに、次々と変わる主張を見た僕は少し混乱してしまった。

 今週の日曜日、映画で渋谷にでたついでに、ネットで知り合った人の参加している写真展を見に行ってきた。みんなで散歩をしながら写真を撮る会の写真展だった。
 小さい四畳半くらいの部屋の壁一面に小さいLサイズの楽しげな写真がずらりと並んでいた。部屋の壁どこを見ても写真。それも、それぞれが楽しいげで、写真と写真が会話をしていくら見ていても飽きなかった。
 僕は少し混乱した状態で(映画のせい)写真展を見に行った。でも、楽しい写真たちは僕も楽しくさせてくれた。

 写真はそれぞれ個性を持っていて、それぞれ見る側にメッセージを送ってくれる。楽しいメッセージあり、悲しいメッセージあり。また、見る側の心境の変化によっても写真からの影響のされ方が変わるんだなぁ、と思った、ここ数週間。


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