つくば

筑波山梅祭り
筑波山梅祭り
 

  先週つくばの友達の家に遊びに行った。僕は地方だからどうとか、都会だからどうとか言うことはあまり意識しないようにしてきた。でも、つくばの友達と話しているうちに、その街独特の物というのはあるんだな、と思った。

 つくばに行くのは初めてではない。今回で3回目になる。始めていったときは科学万博の時でほとんど記憶にはない。2回目は昨年で同じ友達の家に遊びに行った。このときも同じメンバーで同じようなことをして、同じようなことを話して、同じようなことを思った。僕のつくば行きは毎年の恒例行事になりつつある。
 つくばというのは特殊な街だ。一番おもしろいと思うのは、人口15万以上の都市なのに鉄道が走っていないことだ。研究学園都市として発展しているので、研究者を中心に人の出入りも多い。筑波大もあり学生も多い。
 ただ、バスと電車を乗り継げば東京駅まで2時間はかからない。東京に行かないと言うことはないと思う。けれど、バスと電車で2時間というのは、東京と違うという意識を有無のに十分な間隔だと思う。
 逆に、外部の人間も入って行きにくい。今回僕らは車でつくばに行った。けれど、友達の家に遊びに行くのでも、電車とバスを乗り継いだりしていくのはなんとなく面倒だ。
 そんな外部と隔絶した環境がつくばにはあると思う。少なくとも、つくばの学生の間にはある。また、筑波大は全国各地から学生が集まっていて、その多くが一人暮らしをしているそうだ。ここにも「つくばは自分の城」という意識があるのかもしれない。
 こういう外部から隔絶された環境では少し違う独特の文化ができて行くのだと思う。東京などの大都市圏とは違う。でも、つくば学園都市というのは新しい街だから、街の文化が完成しているとも思えない。これからが楽しみな街、といえるかもしれない。

 後10年もすれば、東京から学園都市を結ぶ電車も走るようになる。外との本格的な交流が生まれると思う。学園都市をベットタウンとして住む人も増えるかもしれない。そうなっていったときに今の、つくばのどことなく寂しい雰囲気がなくなるといいと思う。


もどる