梅雨明け

梅雨空
梅雨空

 関東地方では、今年の梅雨はあまり梅雨らしくなかった。梅雨に入った時こそ雨が降っていたが、その後はあまり雨の降らないまま、梅雨が明けてしまった。

 梅雨は正直言ってあまり好きではない。まず、外に出るのが面倒になるからだ。僕の好きな自転車で気楽に出かけられないし、傘も荷物になる。それに、洗濯物も乾かないし、じめっと暑い日はかなり不快でいらいらしたりもする。
 でも、梅雨なら梅雨らしく、雨が降ってほしい、とも思う。曇っていて時たまパラパラ降るというのでははっきしない。やっぱり、梅雨と言うからにはしとしと降り続けてほしい。今年の梅雨はこういう雰囲気がなかった。曇ってきて雨が降るかな、と思っても曇っているだけで雨雲は気がつくとどこかに行ってしまう。
 今年は雨の中の紫陽花を撮ることが出来なかった。紫陽花の花はやっぱり、雨が似合うと思う。紫陽花の写真を撮るときは雨の日をねらうようにしている。今年も天気予報を見て、雨の降りそうな日に撮影することにしていた。しかし、天気予報を見ると、はじめは雨は土日だった予報が、日月になり、月火になり、最後には一週間ずっと曇りになってしまった。さて、実際に紫陽花の撮影に出かけると、太陽こそでなかった物の雨にはならなかった。
 撮影自体は雨が降っているより、降っていない方がやりやすい。でも、紫陽花と雨は絵になる。多少やりにくい撮影でも自分の雰囲気が撮れるなら、雨が降っていてもかまわない。

 空梅雨だと水不足の心配もある。雨の降るはずの時期に雨が降らないと何となく不安になる。梅雨の曇り空って言うのは憂鬱だけど、水不足を心配ながら過ごすのも憂鬱だ。憂鬱は短い方がいい。
 とはいうものの、今日、空一面に広がった青空は間違いなく僕の好きな夏の青空だった。今年は一足早く夏の青空が顔を出してきた。もう少し夏の青空は取っておきたかった気がする物の、この青い空を見てしまうとなんだか元気になってしまう。


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