鴨池公園
公園の池

 池って言うのはなかなか面白い。人がわざわざ作った池もあるし、地形のいたずらで出来る池もある。どちらの池でも、何となくほっと落ち着く感じがする。
 池は湖(深さ5〜10メートル以上)より小さく、窪地に水がたまったのもや人工的に水をためたものを指すそうだ。
 湖はかなり大きいものもある。大きなものだと、ぱっと見ただけでは海と区別が付かないような湖もある。僕の湖のイメージはそういうかなり大きな物になる。
 池って言うのは反対に、手頃なサイズという印象がある。池には自分で見渡せる安心感があるように思う。それに、小さいと言っても池の周りは水辺になるから風が涼しかったり、きれいな池なら水の香りがする。池の周りは落ち着ける場所の一つになる。

 今週は、少し仕事に余裕があったので昼休みなど、中庭にある池の周りの芝生に寝そべってくつろいだりした。木陰に入れば陽ざしもきつくなく、元々涼しい陽気が、水の近くにいることによってよりいっそう涼しく感じられた。

 僕の家の近くにも少しい大きめの池のある公園がある。広場の奥に池があって、池の先にはちょっとした林がある。周りに桜の木も植えられている。春には桜が楽しめ、夏には緑が目に心地よく、秋には紅葉も楽しめる。雪が降ってもきれいな景色になると思う。
 住宅地の真ん中にある公園なので、平日から親子の姿などをよく見る。日曜日にはとなりの広場も併せてかなり多くの人が訪れる。池の周りも多くの人でにぎわう。それもただ単ににぎわうのではなくて、どこかに和みがあるような気がする。

 池の側にねころんで風を受けながら池と木立を眺めると、落ち着いた気持ちになって、ずっとそのままいたくなってしまう。これは川とか湖とか海とかとは少し違う気がする。池の落ち着いた雰囲気がそうさせるのだと思う。
 いくら落ち着けると言っても、休みの日じゃないからずっといるわけには行かない。また陽気のいい日には来ようと思いながら、戻ることにした。


もどる