沖縄II 沖縄の人

那覇市街
那覇市街

 波照間島でのんびり過ごした後、石垣島に戻った。石垣島で沖縄本島に戻る飛行機の乗り継ぎに3時間ほど時間があった。最初はバスで市街地に行こう、と思っていたのだけれど、バスの便がなかったのでタクシーに乗った。

 せっかくタクシーに乗ったのだから、と言うことで観光巡りをしてもらうことにした。最初は2時間1万円だったところを値切って、2時間6000円にしてもらった。すると、タクシーの運転手さんの盛田さんは、金のかからないスポットを次々に回ってくれた。
 さらに、回る先々でいろいろな話を聞かせてくれた。盛田さんはもう65歳を越える方で石垣のことなら隅から隅まで知り尽くしていた。砂糖の工場や、塩の工場をまわり、道ばたの畑のさとうきびや、バナナ木の解説もしてくれた。
 さらに、石垣の南側が一望できる山にクルマを登らせた。盛田さんは目に付く物を一つ一つ解説してくれて「これで石垣島は全部観光したのと同じだよ」と言ってくれた。最後、空港では「また来て下さい。今度は川平とか北の方とかに」と言って別れた。

 その日は那覇市内の民宿に泊まった。翌日、宿のおじさんが400円で観光案内してくれることになった。どうやら、このおじさんは気分次第で観光案内をしているらしい。
 僕らの希望で首里城、おじさんのすすめで、識名園(回遊式庭園)、海軍壕、瀬長島を回った。首里城は多くの観光客で賑わっていたが、離れた識名園は観光客も少なく「和“中”折衷」の雰囲気を楽しめた。海軍壕の海軍戦没者慰霊の塔ではおじさんに促され手を合わせる。瀬長島は那覇空港のすぐ近くに位置して離発着の飛行機を増したからみれるおもしろスポットだ。

 僕らの感想は、沖縄には面倒を見てくれる人が多いんだなと言うこと。僕がゆっくり考えて思ったのは、沖縄の人は沖縄が好きで、そのことをみんなに伝えたい、と思ってるんじゃないかと言うこと。そして、沖縄以上に人が好きなんだなと、思う。それと、沖縄と戦争は切っても切れない関係だと言うことをちらっと感じられた。


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