分解

CDラジカセ
蓋を開けたCDラジカセ

 昔から、ドライバーを片手に機械を分解するのが好きだった。先週、調子が悪くなったCDラジカセを久々に分解してみた。

 分解を始めるきっかけは、機械の中身がどうなっているか、と言う関心もあったけれど、単にばらしてみることに対する好奇心が強かったと思う。中がどうなっているか分からないし、直せるかどうか分からないけど、とりあえずばらしてみよう、と。
 子供の頃に分解したのは壊れた時計とかが多かったと思う。壊れた物を分解すると言うことは、一応、直そうという考えがあったかもしれない。でも、やはり、それより、壊れているんだから、直せなくても大丈夫からだったのかもしれない。そして、だいたい直らない(元の時計に組あがらない)事が多かった。
 中学の頃になると、機械の仕組みとかが少しずつ分かってきてだいぶましになった。詳しい友達と一緒に、動きの悪くなった鍵をばらして組み上げた。これは、きちんと動くようになったような気がする。
 でも、次第に分解できる、もしくは分解して何か分かる物が自分の周りから減ってきた。カメラも本体はあければ多少は分かるものの、薄いシートの上に回路が乗っているので怖くてさわりにくい。レンズは光学系が壊れると困るので分解するのはとても怖い。
 パソコンは部品の組上げなのでまだ分解ができる。この点はブラックボックスのパソコンは機械らしい機械のような気がする。以前使っていたNECのPC98も年に数度バラバラにされてきれいに掃除されていた。ちなみに、今使っているパソコンは自作である。

 先週、久々に分解したラジカセも基盤とパーツの組み合わせだった。工場での組立風景が目に浮かぶような感じがした。故障箇所が奥の方だったため、内部ほとんどをばらして前に聞いた処置をしてみる。再び組み立てて、最後の蓋をする前に電源をつなげて機体自体の動作を確認する。見事に電源が入った。電源が入ったときはやはりうれしい。結局、調子が悪かったところは直らなかったけれど、久々に機械をばらしたのはなかなかわくわくする作業だった。

※機械の中には感電する危険のある場所もあります。また、分解するとメーカーの保証も効かなくなります。


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