地方の街

駅ビルを建て替えている京都駅
駅ビル建て替え中の京都駅(1995年夏)
あまり本文とは関係ないな

 先週の日曜、TBSの昼の「噂の東京マガジン」と言う番組で、とある駅前の活性化についての問題を取り上げていた。街が活気づくというのは言ったどういうことなのだろうか。

 福岡県北九州市に新しくできたある駅が取り上げられていた。駅前の開発についての問題だった。中規模のショッピングセンターができ、その中にゲームセンターができると言うところから議論が始まった。
 ゲームセンターは不良の温床になると言う住民の反対があった。というのは、駅前の土地は市有地で、企業に貸した上で開発を行っていたからだ。市がゲームセンターようなものに手を貸していいのか、と言うことだった。いろいろと根が深く、ぼくがどうこう言えたような問題ではなさそうだった。
 その後、番組の議論は思わぬ方向に展開していった。業者がなぜゲームセンターを入れたか、と言うところから始まったと思う。業者は儲けを出さなくてはいけないからゲームセンターを導入したのだった、記憶する。
 実は、この駅の両隣の駅は古くから商業都市として栄えてきた街で、立派な商店街がある。新しい駅の人も買い物に行くなら隣の駅へ、と言う雰囲気を感じた。近くに十分大きいところがあるならば、同じような商店街やショッピングセンターはいくつもいらない。
 新しい駅前には、食料品と日常生活用品が一通りそろう、昔で言うなら雑貨や、今なら小さいスーパーがあれば十分だろうというのだ。
 地方の活性化、地方の活性化と叫び、大きなレジャー施設を作ったり、ショッピングセンターを作ったりする。これをどの地方でもこぞってやる。同じようなものがいくつもできるから、どこにも人が集まる決め手がない。結局、あちこちさびれてしまう。

 ではどうするか、県くらいの単位で開発を考える事が解決策になるかもしれない。商業地や観光地の重点地区の様なものを割り当てて開発する。でも、もっと根本は、自分の住む街がどういう街で、何ができる街なのかをきちんと知ることだと思う。そうすれば自分の街にしかできないことが、できるんじゃないかな、と思う。


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