10年間

中学近くの公園
「桜」
出身中学近くの公園

 先週、中学時代からの友人に久々にあった。最初は、近況を話し合ったりしていた。そのうち、中学のことに話が変わって、そう言えば、あのころからもう10年たつのだ、という話になった。

 古くから、十年一昔といい10年たてば一応昔のことになるという。まだ、二十代の僕らにとって、その10年はとてつもなく長い。
 今、僕は大学院に通っていて、その友人は大学に通っているし、僕らの同級生の多くはもう働いていたりする。その10年前というのは、中学生だ。今と置かれた立場が全然違っている。十年という歳月はやはり大きい。
 この十年に何があったか、と聞かれたら、僕は答えに困ると思う。いろいろなことがあったからだ。その中から一つ、大きな出来事をあげろ、とってもあげられないと思う。
 強いて言うなら、いろいろな人との出逢いだと思う。いろいろてきた中で、今の僕という存在ができているからだと思うからだ。
 その中で、一番今の自分の大元をなしているのがちょうど十年前頃、つまり中学校の時だったのではないかと思う。当時の友人との連帯感や、友人達と一緒になってひたむきに行事へ取り組みんだ事が今の僕らを作っている大きな要素になっているとは思う。
 というのは、僕とこの友人は互いに中学の時から余り変わっていないね、といわれるのだ。外見は年相応に変わっているし、社会的なこととかいろいろなことを知るようになって、変わっている部分もある。とてつもなく大きく変わっているのかもしれない。
 でも、その友人曰く、変わっていたとしてもお互いに同じように変わっているのだろう。これは、やはりお互いに表面的な考え方が合っているとか、良く会うから変化が分からない、というようなことよりも、同じ所に根っこを持っていることが根本にある事に依っているのではないかな、と思う。

 この友達と同じように、中学や高校の時に一緒に行事や部活に取り組んだりした友達と久々に再会しても、昔と同じように話したりできる様な気がする。


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