一年間

 この「青空の夏休み」も今週2周年を迎えた。毎週必死に書くことを探していた最初の一年間と違い、この一年間はあっという間に時がたってしまったような気がする。

 正直、この一年間は本当にあっという間に過ぎてしまった感がある。僕がそれだけ日常生活に追われていたからなのかも知れない。もしかしたら、毎週毎週を大切に生きることを少しさぼってしまったからなのかも知れない。それとも、歳をとるにつれて時の流れが加速することの現れなのかも知れない。
 この日記を書くために以前は一週間ずっと「今週は一体何を書こう」と考えていることが多かった。一週間ごとに区切り、緩急があった。ところが、最近、ずっとテーマを考えてことはなくなった。これは良い事であるだろうし、悪い事でもあると思う。この日記が日常の一部になり、書くことになれたのかも知れないし、追われるだけの日々で、僕が感じたことを考える事ができなかったのかも知れない。

 さて、個人的にこの1年間を振り返ってみると、実はいろいろなことがあった事を思い出す。昨年の三月には一応大学を卒業した。新しい人との出会いもあった。色々と考えると、やっぱり、この1年間も長かったのかな、と思う。
 考えると、日々の充実度というか密度は、日常の中から自分の肥料をどれだけ取り出せるか、ということなのかも知れない。日々を単にこなしているだけでは自分の限界は伸びるかも知れないけれど、自分の深さはあまり変わらないのだろう。
 昨年以来するべき事、したい事が増えて、単に、日常の事をこなしている日々が多かったように思う。いろいろな事をするのは自分にとってマイナスにはならないと思う。でも、プラスを大きくするのには、ただ単に色々なことをこなすだけじゃなくて、そこから何かを見つけようとする努力がもう一段階必要なんじゃないかな、と思う。

 時が経つのが早いというのは決して年齢のせいだけじゃなくて、新しいことを見つけようとする心にも依るんだと、自分に暗示をかけて次の一年間を過ごしたい。


もどる