ダッシュ村

たんぼ
たんぼ

 日本テレビで日曜日夜7時から鉄腕ダッシュという番組が放送されている。TOKIOのメンバーが様々なことに挑戦する番組だ。その中で、自分たちの村を作ろうというプロジェクトがある。

 昔から、鉄腕ダッシュでは電車とリレーで競争など、なかなか目の付け所が面白いことをやっていた。僕自身は毎週見ていた番組ではないのでどの様なことをやっていた詳しくは知らない。
 ダッシュ村のプロジェクトはいつ頃始まったかは良く覚えていない。最初の頃は日本各地で村の候補となる場所を探していた。TOKIOのメンバーの描いたスケッチや条件を元にダッシュ村の場所が選ばれた。選ばれた場所は、冬には雪の積もる地方にある。
 ダッシュ村には建物があったのだが、ボロボロだったので建物の修復から始まった。家を解体して、使える木をはもう一回使い、家を建て直した。最後にはわらぶきの屋根もふいていたような記憶がある。
 次は、畑周りの整備だった。自分たちで畑を耕すと共に、たんぼを作り、併せてため池も作っていた。僕はため池作業あたりから非常にわくわくしながら見ていたように思う。都会の生活では決して味わうことのできない事を感じ始めたのだと思う。
 春になると、稲の苗を育て、たんぼに水を張り、田植えが始まった。僕は小学校の時にやったことがあるので、昔を思い出しながら見た。あいがもを使った無農薬栽培を試みていたのも象徴的だった。途中、病気が広まり農薬に頼らざるを得なかったのは残念だった。  秋は収穫の季節だ。稲刈り脱穀も自分たちでしていた。さらにかまどを作り、取れたての米でご飯を炊く。誰もが認める最高の贅沢・味だと思う。正月には、採れたもち米で餅をつき。小麦粉やそば粉から、うどん、そばを作り。全て彼らの手が入っていた。

 ダッシュ村には都会の人がとってもあこがれる要素が詰まってる。自ら、土と野菜と戯れ、どろどろになる。野菜の手入れに汗を流し、秋には収穫を喜ぶ。見ていてわくわくするのは、都会に住む人でも、農業から始まった日本を感じさせてくれるかも知れない。


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