ワールドカップ

横浜国際競技場
建設中の横浜国際競技場
イメージの合わない写真ですみません

 5月31日に開幕したFIFAワールドカップ。開会前はいまいち盛り上がりに欠けるのでは、などという指摘もあった。けれど、蓋を開けてみれば日本・韓国の快進撃と共に両国をあげての応援となっている。

 韓国では、サッカーは国で一番人気のあるスポーツだそうだ。W杯に出場経験も古くからある。それに対し、日本はサッカーのプロリーグの発足もほんの10年前。W杯の出場も前回のフランス大会だけだ。日本ではサッカー人気が根付き始めてきたばかりという印象だった。
 スポーツのイベントは若者だけでなく、老若男女問わず盛り上がってこそだと思う。日本では相撲、野球が人気が高い。どの世代の人も何をやっているかが分かって、共通の話題になる。これでこそ国民的イベントだ。
 サッカーは多くの人が関心を持つようになってから日が浅い。野球や相撲などに比べると少し複雑なルールも障害になってきた。だから今回も若者中心で終わってしまうのではないか、と思っていた。しかし、韓国だけでなく日本でも国民をあげての応援になった。ほとんどサッカーを知らなかった主婦たちが代表ユニフォームを着て、フェイスペインティングをして、競技場で総立ちの応援に加わっていた。
 テレビの前には瞬間的に1億人の国民が集まり観戦をした。公共の仕事をしている人や直接応援している人を除けばほぼ全ての国民が日本戦を観戦していた事になるだろう。さらに、日本戦だけでなく他国の試合も高い視聴率を上げている。
 各国のスター選手を一目見ようと空港などにも人が押し掛ける。キャンプ地となったとある村では村長が先頭に立って応援活動をした。村長は試合も見に行ったそうだ。

 また、日本と同じ日に決勝トーナメント進出を決めた韓国に対しても日本から熱い応援が送られている。もちろん、韓国からも熱い応援が送られてきている。韓国でのインタビューで「決勝で、日本と会おう!」という声をよく聞く。こういう声を聞くと、やはりスポーツというのは各国共通の言葉なんだな、と思わされる。


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