エアコン

エアコン

 冬場に暖をとる手段はストーブ、こたつなど色々な手段がある。でも、夏に部屋を涼しくする方法としたらエアコンしかない。

 僕はエアコンはあまり好きではない。ひとつは、家であまりエアコンをつける習慣がなかったことが原因だと思う。家の周辺に緑が多く、エアコンをつけなくても風があれば十分涼がとれるのだ。ただ、横浜でエアコンをつける必要がない、というのは恵まれた環境に住んでいるのだな、とも思う。
 また、暑い炎天下と、スーツに合わせて調整された寒すぎる冷房の環境を行き来すると体長が悪くなることが多かったことも原因だと思う。今は、冷房のついた所に長時間いることが多いので、暑さと寒さの行き来にも慣れてしまったけれど。
 僕はこんな理由で冷房はあまり好きではなかった。僕の家族も同じようにあまり冷房は好きではなかった。そんな我が家にエアコンが増えた。今までついていたエアコンも家族だけの時はほとんど使用していなかった。お客さんが見えたときにつけることがほとんどだった。
 今回も、家にお客さんが大勢来ることになったのでそれにあわせてエアコンを増やした。約10年の技術の進歩は大きく、新しいエアコンは良く冷えた。それでいて電気代も変わらないか、むしろ安くなると言う。
 こうなれば、家族だけの時もエアコンをつけても良いかも知れない、という感じにもなってきた。東京は年々暑くなってきている。公共のスペースもほとんど空調が設備されている。また、省エネも次第に浸透してきて夏の電力需要のピークも少しずつ安定してきていると聞く。

 それならば僕も涼しいところにいようかな、と思う。でも、それで夏の暑さは感じられない気がする。もちろん、外は暑い。でも、いつもいる所が暑くないと夏じゃない気もする。うちわで仰ぎながら本を読んだ中学校の夏休みも懐かしい。僕はもう少し暑い夏につかっていたいと思う。


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