図工

 小学校の時にはよく画用紙を切ったりして色々な物を作ったりした。中学、高校に入っても文化祭となれば、大きな展示物を作ったり、写真のパネルを切ったりしていた。先週、そんなことを思い出しながら久々に「図工」の時間のようなことをした。

 写真展の準備のために、写真用パネルの加工をしたのだ。もっと早くから準備していて資金もあれば、僕らの考えたようなパネルを作ってもらうこともできた。けれど、相変わらず、ぎりぎりになってしまった。さらに、多くの写真を展示することになったのであまり一枚一枚にお金もかけられなくなってしまい、自分たちでパネルを加工することにした。  加工と言ってもたいしたことではなくて、マスキングをして色を塗ったり台紙を多少切った程度だった。
 それでも最初のうちは久々の作業に慣れずにこつをつかめなかった。何とか出来るものの、一枚にかなりの時間がかかってしまった。それに、出来上がりが少々ぎこちなくなってしまった。
 少し慣れてくると段々作業のこつもつかめて、作業のペースも上がり出来上がりも安定して、まずまず納得のいく「図工」ができた。しかし、枚数が多かったので、枚数をこなしていくうちに今度は逆に疲れてきてしまった。同じ様な作業の繰り返しで、普段あまりしていない作業をするので肩や腰も痛くなってしまったりした。
 中高生の頃は同じ様な作業をもっとやっても全然疲れずに平気でやっていた様な気がした。まだ僕は20代だけれど当時の元気には勝てないのかな、と少し情けないことも思ってしまった。

 考えてみたら1人でやるには多すぎる枚数だったので、後輩に手伝ってもらうことにした。後輩と話しながら一緒にやり出したら疲れが多少ましになった。同じように中学校や高校の時は同級生や部活の仲間とわいわいやりながら作業をしていた事を思い出した。話しているうちに作業をさぼっているだけと言うこともあるかも知れない。でも、僕はそれよりもみんなでわいわいやる楽しさの方が大きいと思う。


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