北海道1礼文島を歩く

ガスの中を歩くハイカー達
礼文島8時間コース
ガスの中を歩くハイカー

 8月24日から28日まで北海道の北と東に行って来た。北は最北の地、稚内からフェリーで2時間の最北の離島礼文島。

 礼文島は南北約20km、東西約5kmの島で、海岸は砂浜から断崖まである。周囲は約70km。人口は約4000人で漁業と観光の島だ。日本最北の宗谷岬よりは南に位置するが、離島としては最北の有人島。別名“花の浮島”と呼ばれるほど花が咲き誇る島だ。北の離島という自然のいたずらが、本州では2000m級の山でないと見られない高山植物が標高0mから見られる。花のピークは6月末から7月。
 今回は花のピークは過ぎていたものの、島の西海岸約25kmを歩く「愛とロマンの8時間」ハイキングコースを歩くことにした。
 出発の前日の天候は雨。泊まった民宿オホーツク荘のお兄さんが「明日は足場がだいぶ悪いと思う」と言うところを、歩けないくらい悪かったら途中で帰ることにして、出発。宿泊地香深(かふか)からバスでハイキングコースの出発地スコトンへ。途中から雨が振ってきた。山(とっても標高500m以下)は雲の中に入ってしまった。
 島の北端スコトン岬で記念撮影をして南へ歩き始めた。途中から雨が強くなり、丘を登ると雲の中へ入った。道の脇に咲く花を撮ろうとしても風と雨が強くとてもカメラを構えられる状況ではなくなる。丘を登りきったゴロタ岬でも視界は100mほど。足場も悪い。これでは仕方ない。途中で帰る計画をしていたが、同じように歩いていた人も歩き続けているし、天候は回復傾向にあった。
 結局、8時間コースを歩くことにした。昼前から雲がとれ、太陽が見えるようになってきた。山をあるき続けて(高低差はあまりなかった)、海が近づいたときの青空はこの上なく綺麗だった。

 昼食を摂るのにちょうど良い広場があった。礼文の山並みから北海道の綺麗な海まで見渡せる中で、宿のおばちゃんに作ってもらった鮭のおにぎりを食べる。雨の中を歩き疲れた中での塩味の聞いたおにぎりと青空と青い海、緑の山々は最高だった。


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