送別会

 先週、季節はずれの送別会があった。大学で3年と半年で博士号を取得された先輩を送り出す送別会だった。

 この先輩とは違う研究室に所属していた。もともと研究でお世話になることはあまりなかった。ただ、良く僕の研究室の飲み会に顔を出してくれていたので、そういう席ではよく話した。1年半前、学会の飲み会の帰りに二人で話して帰ったこともあった。思い出して昔のこの日記を見てみたら、2001年4月1日の日記に少し書いてあった。この日記も長く続けているといろいろなところで話が繋がってくる。
 さて、話をもどすと、前から飲み会では良く会って話をしていたけれど、博士課程3年になった昨年や、もう半年間今の研究をまとめる事にされた4月以降はあまり会う機会も減っていた。他の人からいろいろと話を聞いたり、少ない会えた機会にいろいろ話を聞くとやはりやるべき事がいっぱいあり忙しいと言うことだった。
 今回の送別会でも久々に先輩の話を聞いた気がした。先輩は相変わらずひょうひょうといろいろな事を話していた。先生と話すときも、僕ら後輩と話すときも変わらずに話していた。やっぱり、すごい人だな、と思う。
 途中、「3年間はあっという間だったな」と言う話になった。僕と先輩が会ったのは大学4年の時だった。それからでももう2年半がたった。でも、ぼくが持っていた先輩のイメージはそのまま今の先輩にも当てはまりそうだった。

 たった2年でも、少しずつ置かれた立場が変わると、少し考え方なども変わってきたりする。でも、やっぱり人の根本は変わらないんだなとも思う。
 では、僕はどうなのだろう、と思った。やっぱり、少しずつは変わってきているとは思う。し、変わらないところは変わらないのだろうな、と思う。でも、昔の自分の良さを少し失っているような気がする。それは今いっぱいやるべき事があって、責任と言う文字も少しあるからだと思う。でも2年前は確かに持っていた自分の良さを少しずつ取り戻していきたいと思う。


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