電子メール

パソコン

 今や、電話や手紙よりも便利な連絡手段、コミュニケーション手段として定着しつつある、電子メール。僕は電子メールは新しい文化になっていくと思う。

 僕自身電子メールによるやりとりは、6年くらいやっている。割合と早い時期からインターネットをしている方に入るのではないかと思う。
 特に初期の頃、電子メールの利点をよく説明された。電話だとすぐに伝わるけれど、相手の都合が悪いと電話が出来ない。手紙であればお互いの都合の良いときにやりとりは出来るが、届くまでに時間がかかる。その点電子メールであれば、お互いに都合の良いときに出せば良く、すぐに相手に届く。
 この利点から僕の中では、どちらかというと手紙の延長線に電子メールがあると言う印象を持った。そして、どちらかというと口べたであった僕にはとてもよいコミュニケーションツールである様に思えた。
 実際、とても便利であった。頻繁にメールをチェックする相手であれば、すぐに返事が返ってくるし、こちらもすぐに返事を返せた。まだ、あまり多くの人に普及していなかった頃はなかなか返事が返ってこなかったり、全く読んでもらっていないと言うこともあった。ただ、これらの事は電子メールが普及するにつれて解消していった。
 しかし、今度は時々「えっ?」と思わせるメールが来るようになった。手紙のように書き言葉でかかれていて、丁寧に時候の挨拶まであるメール。また、何もなく用件のみが書かれているメール。こういうメールを書かれる方は、特に電子メール初心者の方が多く、メール社会に混乱しているのだと思う。僕もうっかりしていると変なメールを出してしまうことが未だにある。
 これは、まだメールというコミュニケーション手段が新しいからだと思う。僕はインターネットの言葉は、既存の話し言葉と書き言葉の中間にあると思っている。それは僕がいろいろな人とメールでやりとりをしていて感じたことだ。メールの言葉はどちらかというと話し言葉に近く、明治の「言文一致」の繰り返しではないのか、とも思える。そして、僕はメールの言葉がそれくらい力を持っていると思うのだ。


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