正月

 今年の正月はこのホームページを初めて以来初めて家で迎えた。のんびり紅白を聞きながら迎えるのも悪くない正月だと思う。

 ここ10年来の恒例行事の地元の神社で年越しというイベントは今年はやらなかった。10年ずっと続いていたわけでもなく、数年前にもやらなかったこともあるので、こんな物なのか、と言う気もした。僕らも10年ほど前と違いいろいろな事があり、それぞれが大人になっていくことなのかもしれない。でも、一年の節目の時間を昔からの友人達と地元の神社で屈託のない話をしながら迎えるのはとてもよいことだと思うので、やはり、寂しいう思いもある。
 毎年のことであれば31日は夕食後、紅白を聞きながら大急ぎでホームページの更新などをして10時30分すぎから地元の神社へ行っていた。今年は、予定がなかったのでラジオで紅白を聴きながら、時たま見たい歌手になると居間へ行き家族と一緒にテレビで見たりしながら、ホームページを作ったり一年間を通して思ったことを書いていたりした。ひさびさにのんびりした大晦日の夜を過ごした気がする。
 紅白も終盤になると、近くの寺から除夜の鐘がきこえてきた。ラジオの音を絞り、ちょっと暖房を強めにして窓を少し開けて鐘の音がよく聞こえるようにした。あまり何も考えずに鐘の音を聞いていたら少し冷静な自分が見えて来たような気がした。

 1日は普通に起きて地元の神社へ詣でた。寒い元日でコートを着たものの手袋をしなかったことを後悔しながらも神社へ歩いていった。道を行く車も少なく、元日の朝はいろいろなことがのんびりしていた。
 神社へ行くと意外に多くの人が参拝に来ていた。地元の小さな神社で僕が小中学生の頃は1日に初詣に行ってもあまり人がいなかったような記憶がある。たまたまなのかも知れないけれど、多くの人が来ていたのは悪いことではないと思う。
 神社に参った後、今は普段あまり歩かない道を歩いて帰った。のんびりとしながらも普段と少し違う雰囲気を味わえた良い正月だと思う。


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