テレビ

 昨日、2月1日、日本のテレビ放送が、50周年を迎えた。NHKでは異例の16時間番組を放送し、放送開始50年の区切りをつけた。

 実は僕は今、テレビはあまり好きではない。徐々にテレビを見ることが減ってしまったこと。また、テレビが情報を垂れ流している、と感じているからだ。
 しかし、小中学校の頃を思い出してみれば、僕は間違いなく「テレビっ子」だった。学校から帰えれば、ひたすらテレビを見ていた。特に、小学校の頃はお小遣いをきちんともらっていなかったので、マンガや本を読むこともほとんどなくて、娯楽はひたすらテレビだった。アニメが多かったけれど、ニュースやその他の番組もいろいろと見た。当時は僕の娯楽と知識の多くをテレビに頼っていたのだと思う。
 中学半ばから、僕はいろいろなことをするようになった。そのため、テレビを見る時間が減ってしまった。僕は、特にすることがないから、と言う理由でテレビを見てしまうのは、受け身の姿勢を作ってしまうので、あまり良くないと思っている。だから、だらだら見るということがなくなったのは良い傾向だと思っている。
 それでも、面白い番組、気分転換になる番組、気になる番組は時間を決めて見ている。だらだら見てしまうことがあっても、面白そうだと思っていた番組がつまらないことがあっても、今の社会のメディアの中心はテレビだ。多くのお金がつぎ込まれ、多くの人が共有している。いい番組もある。「見方」に依るけれど、そもそも「悪い番組」なんて言うものはないのかも知れない。それに、テレビは友達との最大の話題でもある。

 昨日、NHKの50周年特別番組を少し見ていて、この50年間がテレビと共に歩んできたかを少し感じた。災害、事故、また心温まるニュースを真っ先に伝えるのはテレビだ。人の人生を事細かに描き出すのもテレビだ。最先端の科学技術をわかりやすく伝えるのもテレビだ。フィクションでいろいろなことを考えさせてくれるのもテレビだ。また、今でも紅白歌合戦では国民の半分が同時に見て時間を共有している。僕らはこの先ももう少しテレビと一緒に生きていくのだと思う。


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