先週、車を運転しながらラジオを聴いていた。「あなたの夢を応援します」と言う企画があって、番組に送られたメッセージなかから、すばらしい物へ応援資金が送られていた。応援資金はともかく、夢を応援するなんて話は久々に聞いたように思う。

 番組で紹介されていた夢は、少し感覚の古い僕なんかだとちょっと首をひねってしまう物も多かった。例えば、カフェを開きたい、なんて言う話が多かった。僕なんかは、喫茶店なんか、と思ってしまう。でも、きっと、僕なんかと同世代の人が、あこがれのカフェの雰囲気を作りたい、自分もカフェで色々な思い出があるから、自分もそんな素敵な空間を演出したい。そういう思いでカフェを開きたいと思っているのだと思う。やっぱり、すこし現実味にはかけるけれど、自分の思い出を大切に多くの人に同じ素敵な事を伝えたいというのは、とっても素敵な想いだと思う。
 留学をしたいという話も多かった。バイトでお金を貯めながら勉強して、留学の準備をしています。なんて言う話を聞いてしまうと、僕なんか、何不自由なく、大学院まで来てしまって申し訳ありません、なんて思ってしまう。昔は外国なんか、って思っていたのだけれど、去年実際に行ってみて、何とかなるなるのかって、思ってしまった。それなら、数年外国で違うことをするのも悪くないな、とも思う。でも、なかなか実際に行動するとなると、難しい。
 僕も、中学校時代から将来はこういうことをしたい、と言う夢がある。いままで、最低限の準備はしてきた。しかし、一歩踏み込んで、やろう、となると、失う物を考えてしまったりして、なかなか踏み込めない。でも、今僕がやっていることが、その夢の準備だと考えたら、今やっていることに、少し元気を持って取り組める。そう感じて、昔「夢を持って、その夢に向かって努力をして生きよう」という言葉をもらったことを思い出した。

 こんな事を考えていた前後、大学の同級生が会社を辞めるというニュースを聞いた。でも、前向きに自分に本当にあったことを見つけて、するためにやめるという。僕も、多少回り道をしているかも知れないけれど、いつかは本当にやりたいことをしたいと思う。


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