卒業

 先週の日曜日、大学院を卒業した。小学校から数えると、18年間の学生生活にピリオドを打った。まだ社会人として働いている訳ではないので、学生が終わったという実感は無い。けれど、卒業は卒業、いろいろ感じるところがある。

 僕は、幸運にも大学を卒業した後、大学院の修士課程に進むことができた。修士課程は前期博士課程とも言われていて、2年間で修士の学位が取れる。ちなみに、大学を卒業すると学士、短大だと準学士という学位がもらえる。大学を中心とする、いわゆる「研究」の場では「博士」の学位が必要だと言われている。特に外国の研究機関では博士の学位は必須条件になっているようだ。日本の場合、特に民間企業で研究者として働く場合、特に博士は要求されないし、認められれば学士でも研究者として働ける。
 僕を含め、大学から大学院へ進学した友達たちも、研究者として働きたい、もう少し大学で研究とはどういうことかを学びたい、ということを、曲がりなりにも考えて来た。もちろん、もう少し学生をしていたいという、堕落した考えも無くはない。それに、結論から言ってしまえば、もう少し学生をしていたいという人も多い。だから、やはり僕らは幸運にも修士の学位を取れたのだと思う。

 さて、いよいよ卒業となったら、やはり寂しい。僕らの大学の場合、4年生で卒業研究という形で小さい10人〜20人程度の研究室に配属されるので、大学3年間と研究室3年間と区切りはあるが、6年もの間大学に通い続けた。多くの友達と一緒に過ごしたし、3年間、密にお世話になった先生方もいる。ようやく卒業かとか、まだまだやり残したことがある、とか、いろいろな想いは交錯する。しかし、人生後戻りはできない。大学、大学院の6年間でいろいろなことを学んだ。自分でする勉強や、研究、研究の上でのテクニックなど。そういうことをうまく活かしながら、これからの人生を生きていけたら、僕の6年間はとても良いものになると思う。


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