同窓会

 連休中に、大学の研究室の同窓会があった。5月の連休は、皆が自由に時間を使える休日だ。僕の所属していた研究室では、その連休にあわせて、現役生も含めた同窓会を行うことが多い。今年、初めて卒業生として同窓会に参加した。
 同窓会には、在校生を含めて30人くらいの人が集まった。これは、例年の倍近い人数だと思う。近年、僕のいた研究室は人が増えてきたからだと思う。それに、僕の研究室にいた人だけではなくて、他の研究室に所属していた人も多く集まってくれた。多くの人に会って話すことができて、楽しいひとときを過ごすことができた。

 同窓会は楽しい。昔、仲良かった人と久々にあって話すのは楽しい。ずっと続く友人たちとは、今のことは何も考えずに、何でも話すことができる。変な見栄とか、損得とかなしに。
 昔、一緒に悩んで、同じことに取り組んできた人たちとだったら、なおさらだ。僕は、大学時代は決して良い学生とはいえなかったけれど、卒業してしまえば、先生と生徒もただの人と人だ。かつては先生と生徒でも、卒業したら対等に近い立場で話すことができると思う。それは、思わぬ発見を呼ぶし、昔の誤解も解けたりすることもある。

 さて、僕の参加した研究室の同窓会は、五年くらい前に卒業していった人から、まだまだ現役の大学生まで、幅広い人が集まる。研究室に所属する先生も参加する。年齢層も立場も様々だ。
 昨年までは、僕は大学院の学生だったので、卒業していった先輩たちを迎えて、いろいろな話を聞くのが楽しかった。先輩たちの会社、研究機関、大学などの話を聞いたり、アドバイスをもらったりした。今年は、同じく先輩たちの話を聞くだけでなくて、久々に会った同級生と屈託のない話をしたり、後輩たちに今の自分の話をしたり、アドバイスをしたりした。
 同窓会は途中からは誰が先輩で誰が後輩なのかよくわからなくなりながら、盛り上がった。卒業して、初めて参加した同窓会は懐かしくあり、新鮮でもあり、楽しかった。


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