夏の散歩

 お盆連休の今週末は、前線がやってきて雨がざあざあ降ってとても散歩どころじゃなかったけれど、先週の日曜日は台風一過で晴れて、ちょっと歩くと汗をかくくらいだった。

 先週の日曜日、僕は写真仲間と三浦半島の観音崎周辺に写真を撮りに行った。写真を撮るのが好きな人は、歩くのが好きな人が多い。たぶん、歩くくらいゆっくりしたペースが、「あ、良いな」という光景を見つけて写真を撮るのにちょうど良いペースなんだと思う。
 「こんな暑い日なのに」という日だったのに、浦賀の駅から観音崎まで(3km位か)歩き、さらに散策をしようと、すんなり決まった。僕はその前の週も散歩好きの友人と暑い中をたっぷり散歩し、汗をかき気持ちよかったから「うむ」とすぐ同意した。
 のんびり写真を撮りながら1時間かけて、観音崎に着く頃には、やっぱり台風一過はよけいに暑いな、と思った。海辺で海の風に当たりながら昼食を摂って、海の近くや灯台や観音崎の丘の中を夕方まで歩き回った。
 やっぱり暑いなぁ、このあたりで涼しいところへ入るか、と思うこともあるのだけれど、僕みたいな写真好きというのは「あ、良いな」と思う物を見つけて、写真を撮り出すと元気になるらしく、あまり疲れを感じなかった。余談だが、行った仲間で写真を良く撮る3人が一番元気だった。
 この日の暑さはとてもさわやかな暑さだった。暑いんだけど、むしっとした暑さではなくて、さわやかな暑さで、時たま休んで水分補給だけきちんとしてれば、とても過ごしやすい暑さだった。
 そんなさわやかな暑さの中歩くのは心地よく、写真の撮影は進むし(半分友達と遊んでいるだけだったように思うのに気がついたら36枚撮りで2本撮っていた)、夏ばて気味だった体調も良くなったように思う。

 そう言えば、その前の週も散歩してから体調が良くなったのか、と思いだした。夏の暑い日に外に出て歩こう、と言う気にはなかなかならないのだけれど、いったん出てしばらくすれば意外になれてしまうのかもしれない。


もどる