車窓

 先週、八高線、両毛線という北関東を走る電車に乗ってきた。本当は、ふらふら途中下車しながら電車に乗る予定だったんだけれど、ちょっとした勘違いで車窓を楽しむ小旅行になった。

 夏の九州旅行で使った青春18切符が余っていて、それの期限が9月20日だと思っていた。だから、最後のチャンスと思って、13日に出かけようと思っていたのだ。
 当日の朝、家を出てから切符を確認すると有効期限は9月10日だった。かなり、間抜けな失敗に結構焦った。僕は、この日は小旅行を楽しむ気でいたから、今更引き返す気にもならなかった。
 ひとつ妙案を思いついた。首都圏(あと大阪とか)の電車は一筆書きをするように乗れば、運賃は乗った経路には関わらず、最短ルートで計算することになっているのだ。つまり、渋谷から原宿に行くのに、山手線の外回りで行こうが、内回りで行こうが、運賃は変わらないのだ。以前に、このことを利用して、大宮や成田に行ったことがあった。
 今回は、八高線北八王子から、高麗川を経由して高崎。両毛線で、前橋を経由して東北線(宇都宮線)の駅に向かうことにした。ただし、途中下車は出来なくなってしまった。
 でも、電車乗るのは何が好きかって、車窓の景色を眺めるのが好きだ。八高線は乗ったことがあったけれど、両毛線は初めてだった。ちょっと、わくわくしながら電車に乗り込んだ。八高線は残念なことに、半分ころから寝てしまった。もったいない、とも思うが、眠くなったら寝られるのも電車ならでは、か(乗り過ごさない限りだけど)。
 高崎で昼食を摂って両毛線に乗り込む。両毛線は思ったより都会を走った。期待通りの車窓ではなかったけれど、ゆっくり流れる車窓を眺めていると、心が落ち着いてくる。ちょっと疲れた心にはちょうど良かったんだと思う。

 両毛線の終着小山からは、宇都宮線で上野。山手線を使い神田からは中央線で八王子に帰ってきた。八王子駅で改札を出るときに自動改札がしまる(「窓口へお回り下さい」と表示された)ハプニングあったけれど、窓口に行ったらすんなり通してくれた。


もどる