東京モーターショー

RX-8 ハイドロジェン RE
マツダ「RX-8 ハイドロジェン RE」

 先週、2年に1度の東京モーターショー(乗用車部門)に行って来た。各社「和」をデザインしたクルマや、環境を意識したクルマが目立っていた。

 昨年、トヨタとホンダが燃料電池自動車の官公庁等への限定リースをはじめた。エンジンとモーターで動くハイブリット自動車も多く見かけるようになった。今回のモーターショーでもそれらのクルマや、さらに発展したクルマが多く展示されていた。いよいよ、ガソリンで駆動するエンジンから、電気エネルギーで回るモーターへの変化が始まろうとしているのだろう。
 次世代のエネルギーは水素を用いた燃料電池(電気分解の逆で、水素と酸素から電気と水が出来る)が本命だと言われている(これは自動車に限った話ではなく、家庭用の発電などでも燃料電池になると言われている)。今年のモーターショーでは燃料電池自動車に一石を投じるクルマが2台展示されていた。
 一台はマツダの「RX-8 ハイドロジェン RE」と言うクルマだ。これは、水素ガスをそのままエンジンで燃やしてしまうクルマだ。一昨年のモーターショーでは同じ様なクルマをBMWが出展していた(こちらは液体水素を用いていた)。水素からエネルギーを取り出す方法は燃料電池だけではない。
 もう一台は、慶応大学を中心とするグループが出展していた「Eliica」と言う電気自動車だ。充電池の効率を上げれば、充電式の電気自動車でもガソリン自動車と同じくらい使いやすく出来るという。また、現在、燃料電池用の水素も石油から取り出しているので、石油を効率よく使うという点では、電気自動車が一番だという。  燃料電池は使うときには、水しか出ないクリーンな乗り物だが、燃料の取り出し方にもまだまだ問題がある。

 様々な問題から、今までのガソリンをエンジンで燃やすクルマは将来はなくなっていくかもしれない。でも、クルマのような乗り物は必要でもあるし、楽しみもある。そういう楽しいクルマに、あまり環境に影響を与えないで、長い年月乗り続けれいられたら、と思う。


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