奥多摩

奥多摩の紅葉

 紅葉の写真を撮ろうと、今年も奥多摩に行った。ここ5年くらいずっと行っている。毎年、同じ様なところに行くのはどうかな、と思いながらも、何回も行ってなじみになっている場所は落ち着くので、迷いながらも、奥多摩に行ってしまった。

 今年はクルマがなかったので、電車で行くことにした。自転車で行ってしまうと、肝心の奥多摩に着いた後に、あちこちを回る気力がなくなってしまうと思ったからだ。
 立川で、ちょうど来たホリデー快速に乗ると、車内はすでに、山にハイキングに行くような人たちでいっぱいだった。こんなに人が行くのか、と思いながら車窓の景色に目をやりながら奥多摩に着くのを待った。途中の御獄で半分くらいの人が降りていき、ちょっと安心した。いずれにしろこのシーズンの奥多摩は人気なのだ。
 僕は奥多摩駅で電車を降りる。駅前に日原行きのバスがいたので、バスで日原へ向かうことにした。一昨年、鍾乳洞には行ったのだが、奥多摩駅から日原鍾乳洞の間の日原川沿いの紅葉も印象に残っていた。今年は、そこを歩こうと思う。休日の終着となっている東日原でバスを降りて、ハイキングコースになっているらしい、稲村岩方面へ向かった。  ところが、そこは登山道の入り口という雰囲気で、案内板こそ整備されているが、道は細く傾斜もきつく、登るのに精一杯になった。僕は、岩をしたから見上げるものだと思っていたのだが、そのコースは岩の上につくコースだった。岩からの眺望はなかなかすばらしかった。
 稲村岩から再び日原街道へもどり、日原川に沿って奥多摩駅方面へ向かった。途中、いくつか寄り道をした。"滝"の文字にひかれて、脇道(川乗山への林道)にそれたものの、なかなか滝にはつかず、ついたと思っても、木々の間から少し見えただけだった(その先にももう一つ滝があることを帰ってから知った)。でも、渓谷沿いに広がる紅葉はなかなか良く、歩いて良かったかな、と思う。

 そんなこんなで、何度も行っている奥多摩でも新しい発見があった。逆に、何度も行っているからかもしれないが。それに、山のハイキングはとても心地よく、今度は、日帰りで行けるような小さい山に登ろうか、なんて思う。


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