カタカナ語

 先日、独立行政法人、国立国語研究所と言うところから、第2回「外来語言い換え提案」というものが、発表された。僕らの日常にあふれかえっている外来語などのカタカナ言葉を、日本語に言い換えていこうという提案だ。第1回目は今年の4月に発表されている。

 実は、このホームページ、開設当初はカタカナ語は使わないと言う方針だった。開設後1年たったあたりで、カタカナ語を使わないことで逆にわかりにくくなっているところがあるんじゃないか、と感じ、一切使わないことはやめた。それでも、出来る限りカタカナ語は使わないようにしている。また、使うときは出来る限り日本語表現も併記する様にしている。そんなこともあって、この日本語への言い換え提案にはとても関心がある。
 さて、その言い換え提案であるが、言い換えのリストは国語研究所のホームページからもダウンロードできるようになっている。日常的に使う「ライフライン(生活線・光熱水路)」の様な語から、「コンソーシアム(共同事業体)」の様にほとんど聞いたことがない(僕が不勉強なだけ?)語まであって、なかなかおもしろい。
 そして、あげられているカタカナ語の多くは、僕自身、分からなかったり、あやふやなまま使ってしまっていた。確かに、日本語に言い換えるのが難しい外来語は多いし、外来語の方がわかりやすい場合もある。
 しかし、本当に外来語の方がわかりやすいのだろうか。本当は「わかりやすい気がしているだけ」という語も多いと思う。外来語の意味は何となく「こんな感じ」と言えても、「じゃあ単に辞書的に訳して」とか、「具体的に説明して」と、言われても困ってしまうことが多い。それは、分かった気になっているだけで、実際には分かっていないんだと思う。

 最後に、今回の言い換えの対象となった「カタカナ語」、和製英語もいくつか含まれている。わざわざ分かりくい外来語を組み合わせなければならないほど、日本語というのは不自由な言語ではないと思う。もっと、自由に日本の言葉も組み合わせて新しい言葉が生まれていっても良いんじゃないかな、と思う。


国立国語研究所


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