六本木ヒルズ

タワーからの夜景
タワーからの夜景

 先日、平日に休みを取ることが出来たので、どうしようかな、としばらく考えて六本木ヒルズに行くことにした。うっかりカメラを持っていき忘れたので写真を取り損ねてしまった。携帯で撮ろうかな、ともちょっと思ったのだが、天気も良く、六本木ヒルズの雰囲気に失礼な気がしたのでやめてしまった(夜景は撮ったが)。

 なんでも、六本木ヒルズは例の巨大なビルだけでなく、その周りの街一帯のことも指すらしい(帰ってきた後で知った)。確かに、一つのビルだけでなく周りの街並みもビルと同じ様な雰囲気で統一されていた。その雰囲気は、「和」だと思う。
 例のビル(六本木ヒルズ森タワーと言うらしい)に足を踏み入れようとして、まず気づいたのは「わかりにくい」と言うことだ。タワーに入っても、どこに何があるかわかりにくかった。タワーは基本的にオフィスビルで、一部に店舗と展望台と美術館がはいっている。オフィス部分と店舗部分が微妙につながっていて、僕は結構混乱してしまった。
 この迷路をぐるぐる回っていて、日本の城や、城下町の金沢と似ている気がした。城や城下町というのは、敵の侵入を防ぐために妙に入り組んでわかりにくい構造をしている。その雰囲気が六本木ヒルズにあるように思うのだ。
 加えて、タワーとテレビ朝日の間には、「毛利庭園」という日本庭園がある。毛利庭園はヒルズ建設と併せて復元されている。クリスマスイルミネーションこそされていたが、けやき坂も日本の名前だ。それに、僕は行きそびれたが「農の風景」の庭園や桜の庭園もあるという。やはり、ヒルズはどこか日本、「和」を意識して作られているのだと思う。

 最初に書いたように、六本木ヒルズは、ビルの建設と言う事にとどまらず、住宅、オフィス、商業施設を含む「街」としての開発だとしている。その街は「アート」というテーマにより統一され、さらにどこかに「和」を意識させる部分がある。なかなかまとまっていて、雰囲気の良い街になっていると思う。これまで、日本には「都市空間」や「街」として雰囲気を出すことがあまりなかったように思う。最近六本木ヒルズ以外にもこういう開発が増えてきている。これから、さらに、テーマを持って演出された「街」が増えていくと良いと思う。


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