青春18切符

 今年も冬の青春18切符の季節になった。高校時代にこの切符の存在を知って、あちこちを格安で回ったりした。最近は、そう頻繁には旅行に行けなくなってしまったが、18切符の季節になり、ポスターを目にするとどこかに行きたくなってしまう。

 今年の3月くらいの日記にも、18切符旅行でよく使った夜行列車のことを書いた。東京と大垣を結んでいる大垣夜行についてだった。この列車、全席自由席で品川駅で並ばないといけなかった臨時便もついに、全席指定の快速列車になってしまった。たしかに、夜行列車なのに当日まで座れるか座れないか分からないということが、解消されたのは良いことだと思う。指定席が増えたことで、いままでは、「並んでも座れるかどうか分からないのはちょっとなぁ。」と考えていた人も乗れるチャンスは増えた。多くの人が気軽に安い旅行に出られるようになったのは良いことだ。
 しかし、逆に座席数は減っていると思うので、輸送力不足(?)はさらに深刻になってしまって、定期便の一部の自由席(下りの小田原〜大垣など)はさらに混んでしまうような気がしてしまう。何とかしてほしいところだ。それと、やっぱり、少しずつ旅の雰囲気が変わっていってしまうというのは何となく悲しい。
 あと、気になることもある。近年、新幹線の開通に伴って、あちこちでJR線の第3セクター化が行われている。青春18切符では第3セクターの鉄道には乗れないので、別料金を払わなくては行けなくなる。この冬までは18切符で乗れた鉄道が、春からは乗れないと言うのはなんかちょっと変な気もしてしまう。出来ることなら、今の18切符で第3セクター線(せめて新幹線併走区間)は乗れるようにしてほしい。この切符1枚でどこへでもという、雰囲気が減ってしまうように思う。今後、さらに、新幹線の開通にともなう第3セクター化も増えていくと思うから、少し割高でもJR+一部の私鉄乗り放題みたいな切符が登場してほしい。

 誰もが気軽に安く、どこへでも行けるというのが青春18切符の「青春」のだと思う。18切符はこれからも、そういう切符であってほしいと思う。


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