深夜営業

 ここ4、5年くらいスーパーなどの営業時間が夜遅くなり、24時間営業のスーパーなんかも登場した。僕は今でも果たしてそんなに遅くまで営業する必要があるのかな、と思っている。

 かつて、ほとんどのスーパーは夜7時か、8時にはしまっていた。昔は大店法(大規模小売店舗法)の規制で夜遅くまでの営業は出来なかったのだ。また、お店は夜は閉まっていて当たり前、と言う感覚があって、みんなそれに合わせた生活を送っていたのだと思う。
 僕が小学校入学当時はコンビニの数も今の5分の1くらいだった(各社HPより僕の集計・全国の数だから都市部はもっと多かったのかも)。きっとまだ、24時間営業の店舗も今ほど多くなかったのだと思う(こちらは詳しい資料なし)。
 ちなみに、調べていて、意外にコンビニの歴史が古いことを知って驚いた。セブンイレブンは1973年に第一号店舗を誕生させていて(東京都江東区豊洲・7時から23時まで営業)、翌年、福島県郡山市で24時間営業を始めている。かなり驚いたことに、24時間営業の歴史というのはもう、30年を越えているのであった。
 しかし、大規模なスーパーが遅くまで、合法的に営業できるようになったのは、2000年6月に大店法が大規模小売店舗立地法に変わってからだ。ちなみに、小さい店舗はもともとあまり規制を受けていなかった(大店法は小規模店の保護も目的)。
 規制緩和で一気に深夜営業店舗が増えた。これは一気に便利になった。コンビニでは買えないような生鮮食料品もいつでも帰るようになった。深夜営業のスーパーは、共働きの家庭などではなくてはならない存在になっている。
 深夜営業のスーパーは女性の社会進出を影で支えている。さらに、深夜のアルバイトではあるが雇用も確実に増やしている。確実に、今の社会の一部分になろうとしている。

 けれど、そもそも、そんな遅くまで仕事をはじめ、いろいろな活動をしなければいけないのだろうか? リストラで成り立っているこの時代そんなことは言ってられないのかもしれない。でも、僕はどこかに無理のある今の社会構造はそんなに長続きしない気もする。


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