国民年金

 数閣僚の国民年金未納問題をきっかけに、多くの閣僚、国会議員に国民年金の未納があったことが明らかになってきた。彼らはうっかりして納付を忘れたと、いう。

 まず、今、国民の多くで問題になっている年金未納と、国会議員の年金未納はちょっと話が違うらしい。議員の年金未納の理由は「議員や、閣僚になった際に国民年金への加入手続きをうっかり忘れてしまった」と言うことだ。それに対し、特に若者の間で問題になっているのは、「年金は、保険料を払っても、もらえるかどうか分からないから払わない」と言うことだ。前者は誰が払うべきなのか不明瞭であるために生じる誤解で、後者は年金制度に対する不信感だ。この差は大きいはずだ。
 ただ、気になるのは議員は、国民年金を払っていなくても、議員年金を受け取れることだ。彼らは「うっかり」だったと主張しているが、中には「別に国民年金を納めなくても、議員年金をもらえるから」という考えがあった人もいるのではないだろうか。そこで2点気になることがある。
 まず一点は、未納に気づいたときに払える部分の年金をきちんと払っていたかと言うこと。国民年金は2年間であれば、さかのぼって保険料を納付することが出来る。
 もう一点は、議員になる前は払っていたか、と言うことだ。国民年金は昭和36年(1961年)から制度がスタートしている。63歳以下の議員は20歳から払っていなければならなかったはずだ。
 このあたりをきちんとやっていませんでした、という議員が一人も出てきていないのがちょっと不思議な気がする。

 今回の議員の問題で、年金制度はやっぱり複雑だったということが明らかになった。また、納付忘れが、2年をすぎた分は払えません、というのは問題だと思う。そもそも2年払わないのが問題だけど、そういう人は国会議員にもいっぱいいるし、借金の時効は10年だ。
 今回の事が、議員たちが自分たちにとっても、わかりやすく、公益性のある法律を作るきっかけになれば良いのではないかと思う。
 
 忘れていましたが、僕も一時期保険料を納めていませんでした。僕の場合は、制度を知らなかったのではなく、わざとです。すみません。


 お詫び
 かつては、国民年金が義務ではない時期がありました。また、学生が強制ではない時期もありました。調査不足をお詫びいたします。また、「正しくは・・」の調査が出来ておりません。申し訳ありません。


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