横浜

夕日と横浜
夕日と横浜

 日本最大の"市"であり、日本有数の港を抱える港町でもある。そして、何より僕が育った街だ。僕が住んでいたところは、かつては横浜のチベットといわれたような、港とは遠い所だったけど、やっぱり、横浜という街、横浜市にはとても愛着がある。

 僕の育ったところは、東急田園都市線沿線の「東急多摩田園都市」と今も開発がつづいている港北ニュータウンのはざまの地域になる。幼いときは、港北ニュータウンの開発がまだ始まったばかりで、田園都市線住民だった。関内や桜木町に出るよりは、渋谷に出た方がやすく早いという、いわゆる「横浜都民」のスタイルだった。横浜都民というのは、横浜に住んでいながら、住むところ以外は東京に依存してしまうような人々の事で、横浜市北部に住む人の多くは「横浜都民」だった。それでも、東京に近く、それでいてまだ林や森、田んぼや畑のの沢山ある横浜北部がとても好きだった。
 それが、市営地下鉄の延伸や、港北ニュータウンの発達によって、いわゆる「横浜」が近づき、また、近くの街も新しい魅力となった。それに、急速に発展を見せたみなとみらい21地区も僕らの視線を横浜に向けさせてくれた。
 港北ニュータウンは、まだ新しい街で、建物も新しく、若い人が多く、近隣公園も多く整備されていてとてもエネルギーがあって魅力的なところだ。それでいて、すぐとなりには緑を多く残す東急多摩田園都市があって、ニュータウンの中にも広大な農業地区が広がっている。綺麗だけど、昔の街、昔からの田畑がある街だ。
 みなとみらい地区から最近整備された、赤レンガ倉庫、大桟橋も同じ様なイメージを持っている。新しく洗練された街。でも、東京のお台場や品川などとはちょっと雰囲気が違う。とくに、赤レンガ倉庫〜山下公園の間が整備されて、みなとみらい地区も横浜の街が昔から持っていたあたたかみが増したように思う。洗練された街なんだけど、暖かみもある街。
 みなとみらいや港北ニュータウンの様な新しい街が、昔からの街や緑とつながっている。僕は横浜のそういうところが好きだ。


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