研究帖11

 

 

 


作者へのメッセージ
研究課題 ニコニコサイドアタック

研究課題 ニコニコサイドアタック

 

   

BB君、そよ風さん「博士、明けましておめでとうございます。」

ナイス博士「やあ、二人とも、明けましておめでとう。良く来たね。さあ、入りなさい。 おとそを飲もう。さ、BB君。」

BB君「ああ、どうも。うーーんっ。これはうまい!」

ナイス博士「そうかい、さあ、そよ風さんも!」

そよ風さん「はい、あーーおいしい!いいお酒ですね!」

ナイス博士「うん。さあ、おもちも焼けたよ。二人とも、食べなさい。」

BB君「はい、ご馳走様です。」

そよ風さん「うわ!おいしそうっ、ぱくぱっくっ」

ナイス博士「いやあ、昨年は、君たちのおかげでずいぶんすばらしい研究が出来た。お礼に 今日はお年玉をあげよう!」

そよ風さん「えっ、本当ですか!」

BB君「いいんですか!」

ナイス博士「もちろん!五千円ずつだけど、はい!BB君!」

BB君「はい。どうも有り難うございます!」

ナイス博士「はい!そよ風さん!」

そよ風さん「うわあっ!やった!どうも有り難うございます!」

ナイス博士「いやあ、こちらこそ、ボランティアだから給料もあげなかったが、本当にどうも 有り難う。」

 

 

BB君「ところで博士、今年はワールドカップですね。」

ナイス博士「そうだな。日本代表にもがんばって欲しいね。」

BB君「で、どうします?」

ナイス博士「うん?何を??」

BB君「何をって、サッカーゲームですよ!」

ナイス博士「ああ、あれね、あれは長期目標だから。」

そよ風さん「長期って、まだ何にもやっていないじゃないですか。」

ナイス博士「うん、でも今度の4年後のワールドカップが終わるまでに完成させるんだから、 大丈夫だよ。」

BB君「大丈夫って言ったって、見学者の皆さんは、今か今かと首を長くして 待っているんですよ!!」

ナイス博士「そうかなあ。」

BB君「きっとそうですよ!それに、ホームページを立ち上げた時から、やるって言ってるじゃ ないですか!」

そよ風さん「博士、少しは考えてあるんですか?」

ナイス博士「うん。」

BB君「どんな事を?」

ナイス博士「タイトルだけだけど。」

そよ風さん「どんなタイトルですか?」

ナイス博士「ニコニコサイドアタックって言うんだ。」

BB君、そよ風さん「ニコニコサイドアタック?????」

 

 

   

 

BB君「ニコニコサイドアタックって言うと、サイドアタックをやるんですか?」

ナイス博士「うん。」

BB君「他には?」

ナイス博士「それだけだよ。」

そよ風さん「それだけって、じゃあ、細かくて早いパスをまわして相手をごちゃごちゃにするとかは?」

ナイス博士「やらない。」

そよ風さん「じゃあ、強引にドリブルでシュートレンジに持ち込んで、至近距離からビシッと打ち込むとかは?」

ナイス博士「別にやらないよ。」

BB君「じゃあ、フリーキックで壁の横を通して、カーブさせてゴールの上の隅にバシッと入れるとかは?」

ナイス博士「やらない。」

BB君、そよ風さん「なあんだ!単純だなあ。!!」

 

 

 

ナイス博士「単純だからいいんだよ。だいいち、そんなにいろいろやったら、プログラムを書く のも大変だし、ゲームをおぼえて操作するのも大変だよ。」

BB君「でも、単純すぎますよ。」

ナイス博士「そうでもないよ。オフサイドにならないよう動いたり、センタリングのタイミング を決めたり、ポストプレーも出来るし、ゴールのどちらがわに打つか、どこに落とすか、スルーするか、 瞬間的に判断しないと点が取れないんだ。」

BB君「へえ、そうなんですか。」

ナイス博士「うん。単純な中に、複雑でむずかしい要素があるような、そんなゲームが作りたい んだ。」

そよ風さん「うーーーん。そうねえ.....。」

ナイス博士「それに、サイドアタックは美しいだろう?」

BB君「そうですか?」

ナイス博士「そうだよ。この間のワールドカップの韓国チームを覚えているか? サイドアタッカーの早いのなんの!!!」

BB君「そうですねえ。」

ナイス博士「ホンミョンボが一番後ろにいて、そこまで敵をおびき寄せて、誰でも絶対追いつけ ないような早くてながーーーいパスを出すと、無理やり追いついて、うっとりするようなセンタリングを あげるんだ!!」

そよ風さん「そうでしたねえ。目に浮かぶわ!」

BB君「うん、頭脳的で大胆で、リスキーな戦法でしたね!!」

ナイス博士「正確に計算して蹴られたボールの軌跡が描く、放物線の美しさ!!!」

そよ風さん、BB君「うん!!

ナイス博士「落下点でそれにあわせる選手たちの、複雑なステップとポジション争い!!」

BB君、そよ風さん「うん!!!

ナイス博士「そして、たった一人だけが、ボールに触れる!!軌跡は直線に変わり、 超人的なジャンプを見せるキーパーの手をわずかに外れて、ポストとバーの隙間に突き刺さる!! ...............これだよ。これを、ゲームで実現するんだ!!!!!

そよ風さん「すごい!!

BB君「やりましょう!!ニコニコサイドアタックだ!!!

 

続く。

 

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