研究帖25

 

 

 


作者へのメッセージ
研究課題 BB君の秘密

研究課題 BB君の秘密

 

   

 

 

そよ風さん特別秘密捜査官って、BB君のどこが特別なのよ!!

BB君「いっ、いやっ、これはただの肩書きだよ。」

ナイス博士「まあまあ、話を聞こうじゃないか。BB君、詮索するわけじゃないが、このさい 君の事を色々聞かせてくれないか?」

BB君「はい、分りました。事は国家機密に関する極秘事項ですが、ここまで分った以上、 特別に、全てお話します。」

 

BB君「私たち兄弟は、とある田舎の貧しい農家で、双子で生まれました。たとえ貧しくても、 愛情あふれる両親のもとで、すくすくと育ちました。」

ナイス博士「ふむふむ、それで?」

BB君「二人とも、幼少のころから学業、スポーツと才能を発揮し、助け合いながらも よきライバルとして切磋琢磨し、将来を嘱望されていました。」

そよ風さん「本当かしら?」

ナイス博士「まあまあ、それから?」

BB君「やがて小学校、中学、高校、大学と進み、二人とも全て同じ学校で首席をあらそい、 コンピューターの勉強をして、就職することになりました。」

ナイス博士「それで?」

BB君「二人ともマイケルソフト社の就職試験を受けて、最終面接に進みました。が、僕が マイケル社に受かって、彼は落ちてしまったんです。」

そよ風さん「えっ!そうなの??」

ナイス博士「そうか、それは残念だったな。どうしてだめだったんだ?」

BB君「彼は、技術があるところを見せようと、パソコンのキーボードを両手を交差させて 打つテクニックを見せたんですが、”そんなテクニックは見せかけだ!”と言われ てしまったそうです。」

ナイス博士「そうか、あれはすごいテクニックだがな。で?」

BB君「その後彼はアッパレコンピューターや、リラックス社、サンテンドー、ヨンマイクロ システムズなど、色々受けたんですが、全部落ちてしまい、そのうちなぜか、ぷっつりと消息を絶ってしまい ました。」

ナイス博士「そうか、それは心配だ。」

BB君「僕は彼を探すため、仕事が手につかなくなってしまい、何とかしようと、ついにマイケル ソフト社をやめて、警視庁に再就職し、特別秘密捜査官として働きながら、弟の事を調査することに したんです。ところが、恐ろしい情報を耳にしました!」

ナイス博士、そよ風さん恐ろしい情報だって?

 

   

 

BB君「なんと、伴二郎は悪の組織ブラックプログラム研究所の所長だ、といううわさを耳に したんです!」

ナイス博士「そうか、やっぱり悪の組織だったのか!」

BB君「でも、彼らは絶対証拠を残さないので、まだ悪の組織と証明出来ないんです。 僕も、あの正義感の強い、曲がったことが大嫌いな伴二郎が、悪の組織にいるなんて、いまだに 信じられません!」

ナイス博士「そうか、そうだったのか。」

 

 

 

そよ風さん「でも、なぜBB君は秘密捜査官なのに、この研究所に入ったの?」

BB君「僕は、弟の後を追ってここにやって来たんだ。」

そよ風さん「ええ?弟さんはこんな所にいないわよ?」

BB君「いや、実はいたんだ。」

ナイス博士「いや、そんなことは無いよ。何を言ってるんだ。」

BB君「いや、弟は、僕に成りすましてここにいたんです!!」

ナイス博士、そよ風さんなっ何だって?

 

   

 

ナイス博士「うーーーーん、だんだん訳が分らなくなって来たぞ!」

BB君「僕たち兄弟は、子供のころからもう片方に成りすまして、周りの人にいたずらしたり、 からかったりして遊んでいました。」

ナイス博士「うん、で?」

BB君「だから、その時も、正体を隠すため、何となく僕に成りすまして、ここに来たんだと 思います。」

ナイス博士「そう言えば、第一印象は、君とちょっと違っていたような気がするな。」

BB君「僕は弟の行方を追っているうちにここにたどり着き、つかまえようと思った矢先に 逃げられてしまいました。そこで、ここで聞き込み捜査をしようとも思ったんですが、僕は特別秘密捜査官 なので、身分や事情を明かさずに調査した方が真実に近づけると思ったんです。」

そよ風さん「それで、自分に成りすましたわけね!」

BB君「いや、そうじゃなくて、自分に成りすました弟に成りすましたんだ!」

ナイス博士「ちょっと!やめてくれ!余計混乱してくるじゃないか!」

 

   

 

そよ風さん「それで、弟さんはなんでこの研究所に来たの?」

BB君「それが、さっぱり分らないんだ。たいした研究はしてないし。

ナイス博士「ちょっとまて!確かにそうだが、強調しなくてもいいじゃないか。」

BB君「ああ、失礼しました。とにかく、過去の研究帖を調べれば、必ず手がかりは残っている はずです。それに、まだまだここで調べたいことも有るので、今後も研究員として働きたいんですが、 いいですか?」

ナイス博士「ああ、もちろんいいとも。別にボランティアだから、給料を払う訳でもないし 、いろいろ教えてくれよ。」

そよ風さん「私も別にいいけど、BB君が特別秘密捜査官だなんて、本当かしら? ...だいたいどこが特別なのよ!!

BB君「だからそれは、ただの肩書きだって言ってるじゃないか!!!」

ナイス博士「まあまあ、...そうだ!このさいそよ風さんも、特別秘密研究員にしてあげよう! 」

そよ風さん「結構です!!......特別No1.研究員だったら、なってやってもいいですよ ?」

   

 

BB君クルルルッ..クルルルッ..あっ、電話だ!もしもし...うん..わかった! すぐ行く。カチャッ  部下から電話がありました!今日は失礼します!」

 

   

 

ナイス博士「いやあ、驚いたな。」

そよ風さん「ええ、でも、まだ納得できないわ。」

ナイス博士「なぜだい?」

そよ風さん「マイケル会長と私のお店に来たのは、ブラック博士ですよ!だって、BB君は両手 を交差させてパソコンを打てなかったでしょう?ブラック博士はマイケル社に入社出来なかったはずなのに、 なぜ会長と一緒にいたのかしら?」

ナイス博士「うーーーーーん」

 

謎はいよいよ深まるばかりだった。........ 

続く。

 

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