研究課題 見学者を増やそう。
S 「BB君、何やってんの。」
B 「あ!だめだよ、急にドアを開けちゃ。」
S 「うわ!エロサイトじゃないの。あなたったら、博士の留守に研究だとか言って、 エロサイトなんか見てたのね!」
B 「違う!研究だよ!」
S 「あ!博士が帰って来た。博士!博士!」
N 「やあ、ただいま。どうだね、研究の調子は。」
S 「研究じゃないですよ。BB君ったら、エロサイトを見てるんですよ!」
B 「そうじゃないったら。誤解しないでくれよ。ちゃんと完璧に 説明するから。」
S 「ええ、出来るもんならさっさと説明してよ。」
B 「博士、今入り口を通って、何か気付きませんでした?」
N 「うん、変なボタンが付いていたな。」
B 「そうでしょ?それが僕の研究の成果ですよ。」
S 「研究ってどんな研究よ。」
B 「君ね、この研究所が出来てどれくらいになる?」
S 「何よ。半月ぐらいでしょ。」
B 「その間、どれぐらいの見学者がいたと思う?」
S 「カウンターを見ると、15人位でしょ。」
B 「ちがう!そのうち10人くらいは、僕たちのアクセスだよ。」
S 「う!」
B 「博士、そうでしょ!」
N 「う!うん。見学者は5人いるかどうか。」
B 「この現状を見て、君たちはどう思う?このままでいいのか!」
N 「何か、態度が変わったな。」
S 「だいたい、それとエロサイトとどんな関係があるのよ。」
B 「僕は、この研究所にもっと見学者が来るようにしたい。」
S 「それで?」
B 「今の日本で、もっとも訪問者の多いサイトは何だと思う?」
N 「エロサイトか!!」
B 「そういう事です。そこで、エロサイトの入り口などがどうなっ ているか、清濁併せ呑むつもりで研究し、 同じようなボタンを作れば、興味を引くのではないかと思ったんです。」
S 「本当かしら?」
B 「本当だよ!だいいち、エロサイトを見るんなら、家に専用のパソコンがあるよ。」
S 「まあ!エロサイト専用のパソコンを作ったの?」
B 「まさか!”僕専用”の、パソコンだよ!」
S 「それって、いかがわしいボードやソフトがいっぱいインストールしてあるんでしょ?」
B 「してないよ!」
N 「まあまあ、そよ風さんも大人なんだから、少しはBB君のいやらしさを 理解してあげてくれよ。」
B 「違いますよ!博士まで、何を言ってるんですか。」
N 「それで、ボタンはどうやって作ったんだね?」
B 「まず、Javaスクリプトで作りました。押してみて下さい。」
」N 「うーん、メッセージの”!”のマークは無いほうがいいな。」
B 「そうですけど、javaスクリプトでは、つくんです。」
S 「vbスクリプトではやってみたの?」
B 「やったよ。」
S 「いいわね、ずっとすっきりしてるわ。」
B 「ところが、VBスクリプトはネットスケープナビゲーターでは動かないんだ。」
N 「javaアプレットは?」
B 「読み込みに時間がかかって全然だめです。」
N 「他の方法は何か無いかい?」
B 「そう思って、いろんなエロサイトを探しているんですけど、」
S 「エロサイトなんか探すからだめなのよ。私本棚の入門書を見てくるわ。」(出て行く。)
B 「博士、人が一生懸命やっているのに、あんな言い方はないですよ。彼女に一言 いってくださいよ。」
N 「そうだねえ。まあ、とにかく、いい方法が見つかって、見学者が増えたら、きっと彼女も 君の実力が分かるからさ。」
B 「そうでしょうか。」
N 「きっとそうだよ。よし、私もネットサーフィンして、ホームページや掲示板で 調べて見よう。」
B 「ええ、お願いします。」
(博士は出て行き、BB君は、なおもエロサイトを見続けた....。)
(続く。)