研究帖31

 

 

 

 


作者へのメッセージ
研究課題 ブラック博士の陰謀

研究課題 ブラック博士の陰謀

 

   

 

ナイス博士「そよ風さん、棒の切り取り問題では、だいぶてこずってるようだね。」

そよ風さん「ええ、まだ、困った問題があるんです。」

ナイス博士「そうか。どう言う事なんだい?」

そよ風さん「組み合わせる数によっては、すごく時間がかかることが有りますよね?」

ナイス博士「そうだな。止まってしまう事も有るし。」

そよ風さん「で、その原因は、組み合わせの多さに有るようなんです。」

ナイス博士「ええっ!どう言う事だね?」

そよ風さん「最初に博士が言っていたように、わずか16個の組み合わせで、エクセルの シートがいっぱいになるぐらいの組み合わせが出来ますよね?」

ナイス博士「うん。」

そよ風さん「で、これまでは1つ組み合わせが出来るたびにその数字を使わないように しているからだんだん減っていくので、わりと早く出来ましたね。」

ナイス博士「そうだな。余りがうまく処理出来ればな。」

そよ風さん「でも、たとえ余りを先に処理しても、ぴったりの組み合わせがなかなか見つから なければ、すごく時間がかかる事があるんです。」

ナイス博士「へえ、そうなのか。」

そよ風さん「ええ、BB君の方法だとかなり早いんですが、それも、早い段階で組み合わせが 見つかっているからのようですよ。」

ナイス博士「うーーーん、そうか。どうしようかなあ。」

そよ風さん「しかも、それだけじゃなくて、他にも問題がああるんです。」

ナイス博士「何だ!まだ有るのか。」

 

   

 

そよ風さん「まあ、仮に時間がかかるのはしょうがないとしますね。」

ナイス博士「うん、まあ、一瞬に処理が出来るとは限らないからなあ。」

そよ風さん「で、使う人が納得して待ってくれれば良いんですが、途中で止めたいとしますね。」

ナイス博士「うん。待ってられない事もあるだろうね。」

そよ風さん「でも、止まらないんです!!」

ナイス博士「なに!!止まらない!!

 

   

 

ナイス博士「どう言う事だね?」

そよ風さん「途中で止めようとして、フレームの×ボタンを押しても、反応が無いんです!」

ナイス博士「そうか。それは困ったなあ....」

そよ風さん「ええ、せっかくここまでやったのに......」

ナイス博士「そうだなあ。」

そよ風さん「ここであきらめるなんて、出来ないわ。.....」

ナイス博士「そうだなあ。........そうだ!BB君が何か知ってるんじゃないか?」

そよ風さん「フッ..だめですよ。あんな人、いざと言う時は役に立たないわ! かえって邪魔ですよ。」

ナイス博士「まあ、それは言えるな。...」

そよ風さん「何とかならないかしら。」

ナイス博士「うーーーん、....まてよ?...」

そよ風さん「えっ、何ですか!」

ナイス博士「君は、インボークレーターって知ってるか?」

そよ風さんインボークレーターですって!!!」

 

   

 

そよ風さん「なんですか?それ」

ナイス博士「javaのチュートリアルのサンプルに良く出てくるんだ。」

そよ風さん「へえ、何に使うんですか?」

ナイス博士「それが、英語で書いてあるんで良くわからないんだ。マルチスレッドに関係している らしいんだが、"後から呼び出す"って訳すんじゃないかなあ。」

そよ風さん「へえ、そうですか。swingではマルチスレッドが使えないそうですね。」

ナイス博士「うん、例外はあるけどね。でも今まではうまく使わないようにやれたんだ。」

そよ風さん「ええ。」

ナイス博士「ところが、画面が出来てから時間がかかる処理をやる時は、これを使わないとだめ らしいんだが、使い方がよくわからないんだ。」

そよ風さん「そうですか。うーーーーん.....」

ナイス博士「うーーーーん.....困ったな。」

 

  

 

BB君「おや、ふたりとも、どうしたんですか?」

ナイス博士「何だ、BB君か。」

そよ風さん「ねえ、BB君、インボークレーターって知ってる?」

BB君「インボークレーターだって?.......どこかで聞いたな...いやっ、待てよ!それは、 もしかして...」

そよ風さん「えっ、何か知ってるの?」

BB君「それはきっと、インボークレーターじゃないぞ!!」

ナイス博士「BB君!何か知ってるのか?」

BB君「博士!それは、クレーターの陰謀です!!!

ナイス博士、そよ風さんクレーターの陰謀!!!

 

     

 

ナイス博士クレーターの陰謀って、どう言う事だ?」」

BB君「博士は、アナグラムって知ってますか?」

ナイス博士「うん、暗号の一種で、文字列の位置を変えて本当の意味を隠して書くんだろう?」」

BB君「ええ。では、インボークレーターを、途中で2つに分けると.....」

そよ風さんインボークレーターでしょ?」

BB君「いや、そう分けるんじゃないよ!インボークレーターだよ。」

ナイス博士「そうか。で?」」

BB君「次に、二つの文字列の位置を入れ替えて、間にを入れると?」

ナイス博士「おお!!クレーターの陰謀だ!!」

BB君「ふっふっふっ、そう言う事です!」

 

 

そよ風さん「でも、クレーターの陰謀って、いったいどういう意味なの?」

BB君「実は、これは、国家最高機密情報なので、軽々しくは言えないんだが..」

ナイス博士「うん、で?」」

BB君「あの、博士は、乙木見博士ってしってますか?」

ナイス博士「乙木見博士?...聞いた事ないな..。」」

BB君「この人は世界的天文学者で、特に月面観測の権威で、毎晩、天体望遠鏡で月の観測を しているんです。」

ナイス博士「ふうん、で?」」

BB君「で、彼は、月面観測中に、とんでもない物を見てしまったんです!」

ナイス博士、そよ風さんとんでもない物!!?

 

 

そよ風さん「いったい、何を見たって言うの?」

BB君「それが、クレーターから謎の飛行物体が飛び立つのを見たそうなんだ。」

そよ風さん「へえーーー」

BB君「で、その飛行物体の胴体に、"BPK"と、書いてあったそうなんだ。」

ナイス博士「ええっ、..本当かい?.」

そよ風さん「本当?..."BPK"って何かしら?」

BB君「それについて、部下に調査させた結果、とんでもないことが分ったんだ!!」

そよ風さん「ええっ、とんでもない事って、何なの?」

BB君「何と、"BPK"とは、...!」

そよ風さん「"BPK"とは??」

BB君"BPK"とは、...!」

そよ風さん"BPK"とは??」

BB君ブラックプログラム研究所の、略なんだ!!!

そよ風さんブラックプログラム研究所ですって!!!

ナイス博士「.................」

 

     

 

ナイス博士「おい、そりゃ、何かの見間違いじゃないのか?」

そよ風さん「ちょっと待って下さい博士!で、ブラックプログラム研究所は、いったい何をしているの?」

BB君「それを今、部下に調査させている最中なんだが、月面を基地にして、地球征服をたくらんでいる らしいんだ!」

そよ風さん地球征服!!大変だわ!!」

ナイス博士「...まあ、ちょっと待ちなさい。..」

そよ風さん「ちょっと博士!大事な所なんだから、黙っていて下さい!!で、どうしたら 阻止出来るの??」

BB君「うん、とにかくもっと情報が必要なんだ。そよ風さんも何か知らないか?」

そよ風さん「BB君!それが、javaのチュートリアルに出てくるのよ!!」

BB君「何!!javaのチュートリアルに、クレーターの陰謀が出てくるのか?!」

そよ風さん「ええ、英語なのでなんて書いてあるのかよく分らないんだけど、何か関連が有るに 違いないわ!!」

ナイス博士「..そよ風さん、いったい何を言ってるんだ..」

そよ風さん「ちょっと黙っていて下さい!!BB君、すぐ乙木見博士のところに行って、 クレーターの陰謀と、javaのチュートリアルの関連について、調査するべきよ!!」

BB君「そうか!!..よし!!さっそく行ってこよう!!」

そよ風さん「ええ、地球を守るため、頑張ってね!!」

 

BB君は出て行った...

 

     

 

ナイス博士「おい、そよ風さん、今の話は、あまり信憑性が感じられないぞ。」

そよ風さん「まったくですねえ。何をあほらしいことを言ってるのか...」

ナイス博士「ええっ、だって、君も一緒に熱中していたじゃないか。」

そよ風さん「まさか..あんな事、信じるわけ無いじゃないですか。」

ナイス博士「ええっ、どっ、どう言うことだい?」

そよ風さん「BB君がいても、どうせ研究の邪魔だから、自分の仕事に専念してもらった方が いいんです。」

ナイス博士「ええっ、それじゃ、彼をだまして追い払ったのか!!」

そよ風さん「博士!変なこと言わないで下さいよ!だれもだましてなんかいないですよ。彼の話 を熱心に聞いて、貴重な情報を与えただけです!!」

ナイス博士「いやあ..でも...彼が気づいたら、また怒って出て行くって言うぞ!!」

そよ風さん「博士!何を言ってるんですか!BB君には、特別秘密捜査官としての大事な使命が 有るんです。博士は、それを犠牲にして私たちと研究しろって言うんですか!!」

ナイス博士「えっ..いっ、いやっ..別にそんな事は言ってないよ。」

そよ風さん「博士、私も博士の研究にかける気持ちはよーーく分ります。でも、今は、 そういう時では有りません。彼は大事な任務に集中させるべきではないでしょうか。」

ナイス博士うっ...そうかい?..じゃ、研究は二人でやろうか。」

そよ風さん「ええ。じゃっ、そういう事で、行ってみましょうか。」

 

続く。

 

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